〈あらすじ〉
監督は、BBCなどのメディアで司会者やレポーターとして活躍し、ジャーナリストとして30年のキャリアを持つクレイグ・リーソン。幼い頃から魅せられていたシロナガスクジラを撮影するために船で沖に出たリーソンは、遠目には美しく見える海面に、大量のプラスチックゴミが浮いていることに衝撃を受ける。調査を進めると、プラスチックは永久に分解されず、マイクロプラスチックとなり、海洋生物の体内に蓄積され、人体にも悪影響を及ぼすことが判明する。
〈解説〉
海洋プラスチック問題の現状と原因に迫り、解決策を提案する環境ドキュメンタリー。レオナルド・ディカプリオが製作総指揮に名を連ね、オバマ前米大統領らが出演した。世界70カ国以上で上映され、2017年の国連総会で22分の短縮版が上映された話題作。100分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆文章より、やっぱり映像のほうが強力だなあと痛感。死んだ魚の内臓にプラスティック・ゴミびっしりという図。胸が痛む。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆くどい反復と誘導尋問的な取材法に疑問が残るが、プラスチックごみが有害なことは事実。教育映画として見るのが妥当。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆コロナ禍の今、プラスチック系の包装はやめられないと諦めずに買い物はエコ容器持参か? 現実を知り絶望と闘えと。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆イメージと実証と警句を積み重ねる王道な作りの啓蒙ドキュメンタリー。4年前の作品であることを踏まえて鑑賞すべし。
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洞口依子(女優)
★★★★★海洋プラスチックゴミについての深刻な警笛。海も山も我々も円環にある。見る者に思考させ行動を起こさせる構成だ。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『プラスチックの海』(英、香港)
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