昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「愛ある医療」を理念に、高難度治療、先進医療、地域医療を総合的に提供

聖マリアンナ医科大学病院

2020/12/21

PR

特定機能病院として、また地域の中核病院として32診療科と多くのセンターや診療協力部門を持つ聖マリアンナ医科大学病院。2021年に創立50周年を迎え、その記念事業である新病院建設も進む。

医療の安全性確保を第一に高品質の医療を提供

病院長 大坪 毅人
おおつぼ・たけひと

聖マリアンナ医科大学医学部卒。2014年より同大学病院副院長。2017年より医療安全管理責任者兼務。2020年より病院長。

 病院にとって最も大切なことは安全性の確保です。私は3年間医療安全管理責任者として医療安全に取り組んできましたが、医療事故を未然に防ぐためには職員間のコミュニケーションがとても重要です。職種や年齢に関わらず、気づいたことを率直に言える信頼関係が構築されていると、異変に初期の段階で対応することができます。コミュニケーションの基本は心をオープンにすることですので、その第一歩として、患者さん、職員など誰とでも挨拶を交わす習慣を当院では大切にしています。

 また、今年医療安全マニュアルを改訂し、インシデント・アクシデント・レポートを記載しやすい形にしました。事例を共有し、学び取ったことを医療の品質向上につなげるためです。

新病院完成予定図。入院病棟は2023年、外来などを含め全体は24年完成予定
新病院完成予定図。入院病棟は2023年、外来などを含め全体は24年完成予定

 当院は特定機能病院であるとともに、約100万人が住む川崎市北部の基幹病院です。高難度治療や先進医療が受けられるアクセスのよい病院、救命救急センターと夜間急患センターを併設し、1~3次救急を受け入れる病院、そして災害拠点病院としても機能しています。求められる医療を提供し、当院にかかってよかったと思っていただけるよう努めてまいります。

【Topics】外科治療も積極的に行うてんかん診療拠点病院

てんかんセンター 副センター長
太組 一朗 准教授
たくみ・いちろう

1992年日本医科大学医学部卒。脳神経外科専門医・指導医。てんかん専門医指導医。

 てんかんの人が地域で適切な医療と支援が受けられるように、全国に18カ所のてんかん診療拠点病院があり、当院はその1つです。難治性てんかんに対する外科治療も行っており、海馬の一部を切除する手術では約9割の人は改善します。視野障害が少ないのも私の手術の特徴です。また、厚生労働省の特別研究班がドラべ症候群、レノックス・ガストー症候群に対する大麻抽出製剤の治験申請に向けた研究を進めていますが、その厚労研究班長を私が務めています。国民皆保険制度が整う日本で医療大麻を使用することには直ちに賛成できませんが、大麻抽出製剤には大きな期待を持っています。

 てんかんで困っている人を効果的な治療につなげ、地域で支える仕組みをつくることがてんかん診療拠点病院としての目標であり、願いです。患者さんのよりよい人生のために尽くすという理念は、キリスト教に根差す学是と一致し、当院でこのような医療が成り立っている理由は、一人ひとりの医師が優秀でチームの力も高いからだと感じています。

内側側頭葉てんかんの場合は、手術により約8割で発作が消失するという
内側側頭葉てんかんの場合は、手術により約8割で発作が消失するという

【Pick-up】脳卒中

脳神経内科 診療部長
山野 嘉久 教授
やまの・よしひさ

1993年鹿児島大学医学部卒。米国NIH等。聖マリアンナ医科大学脳卒中センター・ゲノム医療推進センター センター長。難病治療研究センター病因病態解析部門部門長、神経内科専門医・指導医、総合内科専門医・指導医。

 脳卒中センターでは、脳神経内科、脳神経外科の医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションの各種療法士、医療ソーシャルワーカーなどがチームを組み、川崎脳卒中ネットワークと連携して24時間365日体制で脳卒中の急性期医療を提供しています。不整脈が原因の脳梗塞に対しては、2019年に保険適用となったカテーテル治療も行っています。脳卒中は、慢性期までを見据えた急性期医療を提供することが重要です。そのために、回復期や慢性期、在宅医療を担う医療機関とも連携し、切れ目のない支援が行える体制づくりに注力しています。脳神経内科としては、パーキンソン病、HAM、MS・NMOなど、難病の診断と先進的治療を専門外来で提供し、地域とのネットワークづくりも推進。ゲノム医療推進センターで難病のゲノム医療に取り組み、厚生労働省認定のがんゲノム医療拠点病院としてがんゲノム医療も提供しています。

詰まった血栓をカテーテルで取り除く血管内治療にも積極的に取り組み、後遺症を出来るだけ少なくしていきます
詰まった血栓をカテーテルで取り除く血管内治療にも積極的に取り組み、後遺症を出来るだけ少なくしていきます

【Pick-up】前立腺がん

腎泌尿器外科 診療部長
菊地 栄次 教授
きくち・えいじ

1994年慶應義塾大学医学部卒。日本泌尿器科学会専門医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本性機能学会専門医。

 当院の腎泌尿器外科の特徴は、泌尿器科疾患を幅広く診療するとともに、腎移植やがんの診療にも力を入れていることです。腎移植は、内科との強い連携関係に支えられ、200例以上の実績を積んできました。神奈川県の腎移植医療を担う医療機関として、診断、透析、腎移植、移植後のサポートまで隙間なく提供しています。

 がんの診療では膀胱がん、腎盂・尿管がん、腎細胞がん、前立腺がんなどの専門外来を充実させています。私の専門である膀胱がんは再発することが多く、筋肉に浸潤した場合は膀胱の全摘と再建が必要になるなど、診療には高い専門性と経験が求められます。また、前立腺がんについては、県内で初めて「前立腺ターゲット生検装置」を導入。MRIと超音波の画像を融合した3次元画像で、より精度の高い前立腺針生検が可能になりました。診断から治療まで一貫した医療を、自負を持って行っています。

MRI/超音波融合生検に関する画像
MRI/超音波融合生検に関する画像

【Pick-up】乳がん 国内で有数の乳がん治療

ブレスト&イメージング先端
医療センター附属クリニック
福田 護 院長
ふくだ・まもる

1969年金沢大学医学部卒。日本乳癌学会認定乳腺専門医。日本外科学会認定外科専門医。

 日本では珍しい大学病院が開設する独立型のブレストセンターが当院です。イメージング部門はMRI、CTを中心とした画像検査、ブレスト部門は世界最高水準のケアをモットーに、乳がんのチーム医療を提供しています。本院と同一の診察券番号でカルテや画像を共有し、一体的な診療を行っていることが最大の特徴です。また、外来化学療法室に個別の大きな窓があり、患者さんのスペースとスタッフの動線を分けるなど、患者さんがリラックスして過ごせるよう院内の構造にもこだわりました。先進的な医療にも取り組み、MRIによる全身のがん検査「DWIBS(ドゥイブス)」や、悪性度の低い乳がんに対する「凍結療法」を提供しています。日本でも自分の乳房の状態を意識して生活するブレスト・アウェアネスが注目されていますが、その啓発・普及も進めていきたいと思っています。

明るい雰囲気の化学療法室、快適さを配慮して椅子の配置などを工夫
明るい雰囲気の化学療法室、快適さを配慮して椅子の配置などを工夫

乳腺・内分泌外科 診療部長
津川 浩一郎 教授
つがわ・こういちろう

1987年金沢大学医学部卒。日本乳癌学会認定乳腺専門医。

 当院では乳がんの診断から治療、QOLを重視した患者サポートまで、ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニックとも連携して総合的に提供しています。年間724件の手術を行い、そのうち乳房温存術は279件、同時乳房再建術は54件です(2019年)。

 また、治療を続けながら普通の生活を送る患者さんのために、多職種のチームによるサポート体制を整え、乳がん体験者の会「マリアリボン」に協力して患者さん同士のつながりや助け合いも支援するなど、安心して治療が受けられる環境づくりにも取り組んでいます。

 各種の治験や臨床試験に参加する大学病院として新しい治療の機会も提供し、遺伝性の乳がん、AYA世代の乳がん、そして最近増加している高齢者乳がんなど、さまざまな患者さんのニーズに応える努力をしています。

形成外科とともに乳房再建術に積極的に取り組み、QOL向上を目指す
形成外科とともに乳房再建術に積極的に取り組み、QOL向上を目指す

低侵襲治療、専門的医療を中心に提供
聖マリアンナ医科大学 東横病院

病院長
宮島 伸宜
みやじま・のぶよし

1982年慶應義塾大学医学部卒。専門は大腸肛門疾患、腹腔鏡下手術。日本消化器内視鏡学会専門医など。日本大腸肛門病学会理事長。

 当院は、低侵襲治療を中心に提供する急性期病院ですので、脳神経・脳卒中センター、消化器病センター、心臓病センター、生活習慣病センター、婦人科、健康診断センターを中心とした診断・治療を行っています。2020年9月には、第2の手術支援ロボットと言われる「センハンス」を導入しました。おなかにあける傷の数が少なく、傷口も小さいこと、術者の負担が少ないことなど多くの利点があり、胃がん、大腸がん、胆石症などの消化器疾患、前立腺がんなどの泌尿器疾患、子宮頸がんなどの婦人科疾患の腹腔鏡手術を公的医療保険で行うことができます。

 専門性の高い治療に力を入れ、高度肥満の治療として胃の容量を小さくする腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を18年から行っているほか、消化管機能障害、失神などの専門外来を設置しています。当院の受診に紹介状は不要ですので、お困りの症状があれば遠慮なくご相談ください。本院はもちろん地域の医療機関とも密に連携し、最善の医療の提供に努めます。

手術支援ロボット「センハンス」を導入
手術支援ロボット「センハンス」を導入

神奈川県川崎市中原区小杉町3-435
http://marianna-toyoko.jp/

地域に求められる急性期医療を追求
●聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院

病院長
國場 幸均
こくば・ゆきひと

1986年北里大学医学部卒。日本消化器外科学会専門医・評議員。日本内視鏡外科学会技術認定医。日本大腸肛門病学会専門医。2020年より現職。

 『よこはま21世紀プラン』の一環として1987年に開院して以来、当院は市の中核病院、地域支援病院として地域医療を支えてきました。質の高い高度急性期医療を提供し、3次救急医療機関であっても広く救急の患者さんを受け入れるなど、市民の期待に応える病院を目指しています。循環器疾患、呼吸器疾患のほか、難治性貧血や消化器を中心とした鏡視下手術などを得意とし、眼科は硝子体や網膜病変の治療、耳鼻咽喉科はめまいの外科治療で知られています。また、最近は足関節の専門的な治療を求めて来院する患者さんが増えています。

 外来から入院までシームレスに医療を提供するための患者支援センターも今年開設。本院や地域の医療機関と協力して地域に求められる医療を追求し、一丸となって医療者としての責務を果たしていきます。

2チーム合同による最新の低侵襲手術
2チーム合同による最新の低侵襲手術

神奈川県横浜市旭区矢指町1197-1
http://marianna-yokohama.jp/

救急、急性期、災害医療にコミット
●川崎市立多摩病院 指定管理者:学校法人 聖マリアンナ医科大学

病院長
長島 悟郎
ながしま・ごろう

1985年東京医科歯科大学医学部卒。日本脳神経外科学会専門医。日本救急医学会専門医。日本感染症学会専門医。2020年より現職。

 川崎市で3番目の市立病院、2番目の地域医療支援病院として開院した当院は、主に成人・小児救急医療、産科医療、アレルギー医療、災害時医療を担っています。本院と連携して高度急性期医療や高難度治療を提供し、2次救急医療機関としては年間5000台を超える救急車を受け入れ、その数は年々増えています。迅速に適切な救急医療を提供できるのも、本院との強固な連携関係があるからです。

 また、建物はベアリングによる免震構造になっており、救急災害医療センターには集中治療室(10床)を整備。近年の大型台風による災害などにもしっかりコミットしています。2021年には、市北部で初の地域包括ケア病床を設置し、緩和ケア病棟もつくる予定です。地域住民や患者さんの目線で医療を考える姿勢を今後も崩すことなく、地域医療のさらなる充実を目指します。

市内でもトップレベルの救急車搬入台数を誇る救急災害医療センター
市内でもトップレベルの救急車搬入台数を誇る救急災害医療センター

神奈川県川崎市多摩区宿河原1-30-37
http://marianna-tama.jp/

INFORMATION

聖マリアンナ医科大学病院
神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
電話 044・977・8111(代)
https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/

聖マリアンナ医科大学 東横病院
神奈川県川崎市中原区小杉町3-435
http://marianna-toyoko.jp/

聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院
神奈川県横浜市旭区矢指町1197-1
http://marianna-yokohama.jp/

川崎市立多摩病院 指定管理者 学校法人聖マリアンナ医科大学
神奈川県川崎市多摩区宿河原1-30-37
http://marianna-tama.jp/

ブレスト&イメージング 先端医療センター附属クリニック
神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-2
http://www.marianna-u.ac.jp/breast/

出典 : 文春ムック スーパードクターに教わる最新治療2021