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「胸をえぐられる思いでした」遺族を傷つけた言葉

「公判では自動車事故の専門家やトヨタ関係者らが証人として出廷し、車の不具合か否かが激しく争われました。被告の石川が自ら、検察側証人の交通捜査課の警官に尋問を行う場面もあった。元特捜部長らしくギリギリ追及し、裁判長からも『冷静に』と窘(たしな)められていました」(同前)

 だが、事故の被害者らは石川の自分本位な態度に傷つけられてきた。亡くなった男性の妻は娘と傍聴。法廷で石川が放った「私も被害者だ」「私は生かされた」との言葉に対し、「胸をえぐられる思いでした」と訴えた。

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「金物店の男性には誤字脱字だらけの石川の文書が届いたといいます。男性は『心からの謝罪が一度もなく許せない』と怒りを隠しませんでした」(同前)

 捜査段階では「アクセルペダルを踏んだかも」と述べていた石川。供述を翻したことについて、はるか後輩に当たる若い女性検事にも「調書の重要さは誰よりも知っているはずだ」と法廷で皮肉られていた。

 検察側は禁錮3年を求刑。禁錮以上の有罪確定で弁護士資格も剥奪される。判決は来年2月に言い渡される予定だ。

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