昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

脳神経外科と整形外科が連携 より的確な診断で最善の治療を提供

社会医療法人 行岡医学研究会 行岡病院

2020/12/21

PR

大阪市北区にある行岡病院は1934年開業以来、80年以上にわたって地域医療に専念し、患者が安心して医療を受けられる「やさしい医療」を実践してきた。リウマチ、手や腕、スポーツ疾患の治療をはじめ、近年では増加傾向にある脊椎脊髄疾患に悩む患者へ質の高い治療を提供できるよう努めている。

脳神経外科医と整形外科医が診療科の垣根を超えて、患者を診断、治療

行岡病院 脳神経外科・脊椎・脊髄病センター 部長
医学博士
青木 正典 あおき・まさのり

1996年川崎医科大学卒業。同年、同大学救急医学教室入局。救急専門医取得後、大阪大学脳神経外科入局。若草第一病院脳卒中センター、大阪大学医学部附属病院、大阪大学未来医療センター勤務後、2009年行岡病院勤務、19年1月から現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。


行岡病院 脊椎・脊髄病センター 顧問 
大阪行岡医療大学 特任教授 
大阪南医療センター 名誉院長
医学博士
米延 策雄 よねのぶ・かずお

1973年大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院、刀根山病院、関西労災病院などに勤務後、大阪大学医学部整形外科助教授、国立病院機構大阪南医療センター院長などを経て現職。日本整形外科学会副理事長。日本脊椎脊髄病学会理事などを歴任。

 同院の「脊椎・脊髄センター」は2002年10月に開設。変形性頸椎症、頸椎や腰椎のヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、腰椎すべり症、後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症などの治療を専門的に行っている。

 同センターの最大の特徴は、脳神経外科医と整形外科医が互いの診療科の垣根を越え、連携して患者を診断、治療にあたっていること。全国的にもこうした施設は珍しいが、患者にとってのメリットは大きい。

 同センター部長の青木正典医師はこう話す。「患者様が訴える症状は、脳神経外科と整形外科それぞれの診療科で重なり合うことが少なくありません。たとえば、手足のしびれや痛みを訴える高齢の方の場合、関節の病気だと思っていたが、脳の検査をしてみると、脳梗塞や硬膜下血腫が見つかったといったケースや、逆に最初は脳の異常が疑われたが調べると脊髄や末梢神経が原因であった例もあります。ですから、関節、脊椎、脳のどこから症状が生じているのか、的確で丁寧な検査、診察を行うことを心がけています。当院では、脳神経外科医と整形外科医が一緒になって同じ患者様をカンファレンスで検討し、治療方針や手術適応を決めています。お互いに力を合わせることで、患者様に最善の治療を受けていただいています」

顕微鏡手術からナビゲーションガイド下の多椎間固定術まで様々な手術に対応。
顕微鏡手術からナビゲーションガイド下の多椎間固定術まで様々な手術に対応。

人生100年時代を見据え、脊椎・脊髄の大切さを伝える

 また、同院では、首下がり症候群、円背、変性側弯症など高齢者が発症しがちな脊柱変形(姿勢異常)の予防、診断、治療にも力を入れている。同センター顧問の米延策雄医師によれば「高齢者に特に多く見られるのは、円背と変性側弯症です」という。

 いわゆる脊柱が丸くなる円背は、骨粗しょう症による椎体骨折の多発が主な原因だが、背中が丸くなることで腹圧が高くなり、逆流性食道炎による胸焼け、便秘など、消化器症状を引き起こす事がある。また、台所上の棚の鍋に手が届かなくなったり、外見が気になって家に閉じこもりがちになったりと、社会活動の低下が問題となる。有効な治療はなく、骨粗しょう症の治療(圧迫骨折の予防)が第一だ。

 一方、下位胸椎から腰椎の加齢による変化で側弯や後弯変形が起こるのが変性側弯症。腰背部痛や神経痛が生じる。神経症状が強く薬物療法が効かない場合は、変形を矯正する脊椎インストゥルメンテーション手術などを行う。

「人生100年といわれる現在、脊柱の機能を維持することは極めて重要なことです。正しい姿勢への意識を高く持ち、適度な運動を心がけることが大切です。美しく正しい姿勢は、病気を予防し、健全な自意識を育みます。それらが保たれてこそ、よい形での社会参加が可能になるのです」 と米延医師は話す。

急性期の治療から回復期リハビリまで一貫した医療を提供

 同院には回復期リハビリテーション病棟(56床)があり、急性期の治療と同時にリハビリを開始し、他の病院に転院することなく、回復期リハビリを継続できる。

当院の入り口には設立当時からの精神であり現在の院是である「協同」の文字が刻まれている。また現在、新病棟への建替も行っている。
当院の入り口には設立当時からの精神であり現在の院是である「協同」の文字が刻まれている。また現在、新病棟への建替も行っている。

「脊椎脊髄疾患で特に神経症状が重篤な方はリハビリが必要です。急性期からスムーズに回復期リハビリへと移行できるので、自宅退院・職場復帰に向けて一貫して治療ができるのが当院の強みです」と青木医師。リハビリ専門の医師をはじめ、理学療法士42人、作業療法士12人、言語聴覚士3人とスタッフの数も充実。患者一人ひとりの状態に適したプログラムを作成し、それぞれが必要な期間、しっかりとリハビリに取り組むことができる。

「急性期の治療やリハビリが無事終わって退院されたあとは外来でしっかりとフォローアップします。患者様の抱えておられる痛みや病状が改善し、いきいきとした日常生活を再びおくれるようになるまで包括的にケアしていけるよう努めています。これからも地域のみなさまに寄り添い、『やさしい医療』を実践してまいります」と青木医師は話した。

充実のリハビリテーション

平成24年5月からは日本医療機能評価機構により付加機能評価の認定を受け、第三者を介し、質の高い医療の提供のために努力を続けている。
平成24年5月からは日本医療機能評価機構により付加機能評価の認定を受け、第三者を介し、質の高い医療の提供のために努力を続けている。

【Pick Up】リウマチ外来の特徴

 行岡病院は、古くからリウマチ治療を行っている病院として広く知られ、全国各地から関節リウマチ患者が治療に訪れる。

 関節リウマチは様々な合併症が起こる病気のため、同院の行岡正雄院長をはじめとする整形外科と内科のリウマチ専門医が連携をとり診断が困難、あるいは加療に難渋されている患者、生物学的製剤を希望している患者などに対し、専門性の高い診療を提供している。

 関節リウマチは関節の滑膜(かつまく)に炎症が起こり主として四肢の関節に病変が起こる疾患だが、脊椎では頭蓋頸椎移行部で亜脱臼に伴う異常が起こる事がある。これにより、頭痛や神経痛、手指のしびれ、めまいなどの症状を起こす。脊椎・脊髄センターでは、こうした関節リウマチの症状に対して内科的な薬物治療を行っても症状の改善がみられない場合、頸椎を固定する手術なども行っており、関節リウマチ治療と脊椎脊髄の手術・治療が並行して行える。

INFORMATION

社会医療法人 行岡医学研究会 行岡病院
■診療科目/整形外科、スポーツ整形外科、眼科、リウマチ科、リハビリ科、
脳神経外科、内科、外科、小児科、耳鼻咽喉科、歯科・口腔外科、皮膚科、
形成外科、脊椎外科、泌尿器科、精神科、麻酔科、鍼灸治療院
〒530-0021 大阪府大阪市北区浮田2丁目2-3
TEL.06-6371-9921
http://www.yukioka.or.jp/

出典 : 文春ムック スーパードクターに教わる最新治療2021