「誰が読売にしゃべってるんだよ。菅さんの足を引っ張るだけだ」
12月3日、菅義偉首相を慕う無派閥の若手議員で作る「ガネーシャの会」で緊張感が漂う瞬間があった。この日の読売新聞が話題にのぼった際のこと。記事は、ガネーシャの会が首相の就任祝いに紺色のスーツを贈ることを詳報。スーツの裏地に「第99代 内閣総理大臣 菅義偉」と刺繍が施されていることや首相のひいきの仕立屋で作ったことなど関係者しか知り得ない事実が描かれていた。
最もピリピリしたのは、ガネーシャの会の中心人物、坂井学官房副長官(55)。
「首相の誕生日(12月6日)祝いも兼ねたサプライズで贈るつもりだったのかもしれませんが、それにしても、犯人捜しをする坂井氏の必死さは異様でした。こんな話でもピリつくなんて、情報管理の厳しさは首相譲り」(政治部記者)
坂井氏は東大法学部卒業後、松下政経塾へ。2005年の郵政選挙で神奈川五区から初当選し、当選4回。地元の後援会関係者は昔を思い出し笑顔を見せる。
「“うんこの坂井君”が偉くなったもんだなあ」