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2020/12/13

新谷が発した、東京五輪関係者をドキッとさせる言葉

 だが、右足底筋膜炎に悩まされ、14年に25歳で電撃引退。約4年間、パチンコ関連企業で会社員生活を送ったが「走る方がOLより給料がいい」と18年に現役復帰を果たす。

 以前は「人に頼りたくない」と1人で練習を組んでいたが、今ではロンドン五輪男子800m代表で同学年の横田真人コーチに練習メニューを一任。才能がさらに開花した。今大会も「負けたらコーチのせい」と茶目っ気たっぷりに言いつつ、「信頼できるのは私と同じ価値観だから。他のチームメイトとも同じ目線で戦っている姿を見て、信用できると思った」と語っている。

2012年、ロンドン五輪代表選考会での新谷 ©文藝春秋

 東京五輪についても一家言持つ。今年7月下旬には、「国民の皆さんが反対するのであれば、五輪は開催する必要はないと思う」と関係者をドキッとさせる言葉を発した。五輪代表に内定した後にも「アスリートが五輪をやりたいというのはワガママ」と、率直な思いをズバッと口にしている。

 炎上を恐れてきれいごとに終始する選手が多い昨今、新谷のような“本音アスリート”の出現は頼もしく、スポーツ界を活気づける力となりそうだ。

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