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連載シネマチャート

ミニマルライフスタイルを追及した「断捨離」の先にあるもの 「ハッピー・オールド・イヤー」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

デザイナーのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)はスウェーデン留学からタイに帰国し、離婚して家を出た父がかつて音楽教室を営んでいた実家のビルをデザイン事務所に改装する計画に着手する。大反対する母を無視し、理想のミニマルなライフスタイルを実現するため、兄と断捨離を開始する。友人や元カレから借りたモノを持ち主に返して回るうち、ジーンは自身の生き方に向き合い始める。

〈解説〉

過去の全作品が日本の各映画祭で上映されてきたナワポン・タムロンラタナリット監督の7作目。日本での正式な劇場公開はこれが初となる。モノにまつわる人の気持ちや記憶が断捨離を通じて描き出される。113分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆「シンプル」という美意識に取り憑かれたヒロイン像が新鮮で、女優も確かにクール・ビューティ。後半ややダレ気味だが。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆エゴの強すぎる主人公の言動を通じて記憶の面倒な側面を引き出そうとするが、やや頭でっかち。分析と解説がくどい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆モノで溢れる実家に手を出せば己の過去を掘り返すのは必然。親友の一言に顔面蒼白になるラストがいい。未練は密封。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆中々ミニマルにはいかない人生。断捨離の向こう側に踏み出す考察が青春映画の瑞々しさと絡まる。タイからの新しい風。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ミニマリズムとは。離れたことがないように見せかけ、互いを傷つけあった過去との決別。主人公の涙に感情緩む。尺長い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『ハッピー・オールド・イヤー』(タイ)
12月11日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
http://www.zaziefilms.com/happyoldyear/

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