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「僕に何ができるのかわからなくなって…」宮野真守を“葛藤の日々”から救ったファンの声

『劇場版 Fate/Grand Order』公開記念インタビュー

2020/12/17

 2015年にリリースされ、およそ5400万ダウンロードされている人気スマホゲーム『Fate/Grand Order』(略してFGO)。その壮大かつ緻密なファンタジー世界が、いよいよ初の劇場アニメ化。その名も『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』。

 FGOの人気エピソードである第1部のシナリオ「第六特異点」を映画化しており、前編「Wandering; Agateram」と、後編「Paladin; Agateram」の2部に分けて公開されます。主人公は放浪の騎士、ベディヴィエール。その声を演じる宮野真守さんに本作の魅力と、コロナ禍を乗り越えて公開まで漕ぎ着けた思いを語っていただきました。

宮野真守さん ©志水隆/文藝春秋

『FGO』とは?

『Fate/Grand Order』(フェイト・グランドオーダー)は、『Fate/stay night』から始まった16年以上にわたる『Fate』シリーズの集大成ともいえるファンタジー作品。もともとはスマホ向けロールプレイングゲームであり、それを軸にアニメや漫画、小説、舞台など多方面に展開。ストーリーとしては、主人公が英霊(サーヴァント)と呼ばれる英雄たちの霊を従え、滅亡に瀕する人類を救うための戦いに臨むというものであり、舞台となる過去世界「特異点」では様々な英霊たちが仲間として、あるいは敵として主人公を待ち受ける。シナリオは『Fate』シリーズ生みの親である奈須きのこを中心としたライター陣が手がける。

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今回、演じるのは贖罪の旅をする主人公

——宮野さんにとって、『Fate/Grand Order』とはどのような作品なのでしょうか?

「たくさんのファンに愛される『Fate』シリーズ作品に参加できたことは非常に喜ばしいことです。そしてFGOの中でも人気の高いエピソードを劇場版という形で表現するにあたって、主人公であるベディヴィエールの思いを、僕がしっかりと感じて紡いでいけたらという気持ちがすごく強かったです」

――ベディヴィエールを演じるうえで気を使ったことはありますか?

「FGOの物語は、章ごとにスポットのあたるキャラクターや舞台が替わる特殊な構成になっています。今回の劇場版『神聖円卓領域キャメロット』はFGOの第1部の第六章にあたり、ベディヴィエールの贖罪の旅というシリアスな側面があるので、その空気感や彼の思いを感じ取って演じるよう努めました」

――第六章は、アーサー王伝説にまつわるお話ですね。

© TYPE-MOON / FGO6 ANIME PROJECT

「そうなんです。作品自体の成り立ちの理解を深めるために努力しました。一緒にアフレコをしていた信長くん(藤丸立香役・島﨑信長)が、僕の知らない情報をいろいろ教えてくれてとても助かりました(笑)」

――ところでFGOは様々なキャラクターが繰り出す個性的な武器や技が注目されますが、宮野さんだったらどんな能力で戦いたいですか?

「ベディヴィエールの能力については、物語において重要な意味を持つので、残念ながら詳しくはお話しできません……。ぜひ劇場で注目してみてください。僕自身が能力を行使するときは、諸刃ではない能力がいいですね。できればノーリスク・ハイリターンの、体に優しい能力がいいです(笑)」