「謙さんからは学ぶことが多い。生きた化石です」
俳優の豊川悦司が制作発表でそう持ち上げたのは、主演の渡辺謙(61)。渡辺は「絶滅危惧種みたいに言わないで」と嘆いたが……。
渡辺のギャラは他の役者とは別格
渡辺の主演ドラマ「逃亡者」(テレビ朝日系)が12月5日と6日に放送された。
「アメリカで1960年代に放送されたサスペンスのリメイクで、妻殺しの罪を着せられ逃亡する外科医を渡辺が、彼を追い詰める刑事を豊川が演じます。アクションシーンも多く、渡辺は『老骨に鞭打った』と話していた」(スポーツ紙記者)
共演者が「生きた化石」と呼ぶ渡辺は、ギャラも他の役者とは別格だという。
「放送1時間あたりの出演料は1000万円。今回は4時間なので、4000万円になる計算です」(芸能事務所幹部)
通常、民放ドラマの場合、
「超人気俳優でも一話あたり200万~250万円。綾瀬はるかや石原さとみ、ジャニーズを退所した山下智久もこのあたりでしょう。木村拓哉は500万円、米倉涼子は看板番組ゆえ採算度外視の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝系)だけ500万~700万円と言われます」(同前)
日本の芸能界で一番収入が低いのは役者
ワンクール全10話を主演俳優が頑張っても2000万円程度。あくまで局から事務所に支払われる額で、本人の取り分はさらに低くなる。
「連ドラの主演はスケジュールもタイトで、年に1本くらいしかできない」(同前)
それゆえ、日本の役者は“連ドラ貧乏”になるのだ。
「日本の芸能界で収入を考えたら、楽曲の印税やライブの物販などで稼げるミュージシャンが一番。次がバラエティで本数をこなせる芸人、一番低いのが役者。スターらしい暮らしができるのは、1本数千万円がもらえるCMのおかげ」(同前)