巨人を率いて14シーズンでリーグ優勝9回、3度の日本一。実績では名将といえる原辰徳監督(62)だが、その内実は――。
「補強というよりライバルの戦力を削ぐ、お得意の手法をまたやりましたね」
DeNAの梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)のFAでの獲得を受け、ベテラン記者はそう呆れる。
「2人には悪いが、FAで大騒ぎして獲る選手かと。丸佳浩や、かつての小笠原道大のような大黒柱になる選手じゃない。特に梶谷は怪我が多過ぎる。DeNAも強く慰留しなかった選手に“4年8億円”契約……陽岱鋼みたいにならなきゃいいけど。井納の加入は先発の補強という意味はあるが、菅野智之の代わりを期待するのは酷です」(同前)
このFAを主導したのは原“全権”監督。今季、首位を独走時に球団首脳から「今後は育成に舵を切る」という声が出ていたが……、
「監督は山田哲人と大野雄大を狙っていた。だが、うまくいかず、来季セ・リーグで一番のライバルとなりそうなDeNAから2人を引き抜いたんです。FAで獲ったら使わざるを得ないので、若手が狙える椅子が減る。巨人はドラフトで育成選手を12人も獲ったのに、やることが矛盾してます」(球界関係者)
日本シリーズでの“2年連続4連敗”も無かったかのように話が進んでいる。