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婚活アプリで女性を“物色” スコップで穴を掘って…35歳女性の遺体を埋めた29歳保育士の稚拙な犯行

祖父の別荘に絞殺女性を遺棄

 西武池袋線の椎名町駅からほど近い路上で、男はターゲットを“物色”していた。その時、前日も彼の目を引いた、小柄で若々しい女性が目の前を通り過ぎた。

 周囲を窺いながら少し距離を置き、後をつけ始めた男は、女性が一本路地を入った先のアパートへと入るのを見届ける。そこは前日、無施錠であることを確認していた部屋だ。1階の部屋の前に到着した男はドアノブを握りしめると、そのまま室内へと押し入った――。

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 豊島区の会社員・富塚沙織さん(35)が遺体で見つかった事件で、12月6日、警視庁は富塚さんの自宅から約600メートルの距離に住む、保育士の佐藤喜人(よしと)容疑者(29)を死体遺棄の疑いで逮捕した。佐藤は9月24日頃、栃木県那須町の山林に富塚さんの遺体を遺棄した疑いがもたれている。

 富塚さんは9月25日に職場を無断欠勤。同僚の電話にも出ないため、上司が家族と警察に連絡し自宅を訪ねると、富塚さんの姿はなく、室内からは所持品がなくなっていたという。

「10月1日には、富塚さんの携帯電話が自宅近くの路上で発見されており、警察は何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、周囲の防犯カメラを解析。失踪直前、富塚さんの後をつける不審な男として佐藤の存在が浮上したのです」(社会部記者)

 12月5日、警視庁が任意で事情を聴いたところ「毛布でくるんで女性の遺体を車で運び、スコップで穴を掘って埋めた」と犯行を認めたため翌日、逮捕した。

亡くなった富塚さん

祖父は那須の別荘も所有する資産家

「佐藤は殺害についても『女性宅に侵入したところ、抵抗されたので室内にあったロープで首を絞めて殺した』と話している。遺棄現場の那須町の山林は佐藤の祖父が所有する別荘の敷地内。1979年に160五平米の土地を購入し、92年に延べ床面積60平米ほどの2階建ての別荘を建てている。佐藤は以前から土地勘があったようです」(同前)

 埼玉県川口市内で幼少期を過ごした佐藤。母方の祖父は豊島区で年間売上高2億円ほどの電気工事の会社を経営し、埼玉県内の自宅のほかに、会社の所在地である豊島区の約40平米のマンションや那須の別荘も所有する資産家である。

 一見、恵まれた環境に生まれたような佐藤だが、小学校の同級生はこう語る。

小学校時代の佐藤容疑者

「家は裕福ではなさそうでした。親は遅くまで働いていて、喜人と一緒にいるのを見たことがない。『今日も遊ぼう』と気さくに誘ってきて、ポケモンのゲームや鬼ごっこをしました。夜遅い時間まで外を出歩き、同じような環境の子たちと公園でよく遊んでいました」