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ユーチューバーばかりがなぜモテる? 脳科学者・中野信子が考える“女性の結婚観の変化”

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2021/01/04

 みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えします。

中野信子さん ©文藝春秋

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Q ユーチューバーばかりがなぜモテる?――45歳・既婚・会社員からの相談

 小5の息子がいます。昨年の学研の調査で、男子小学生が将来なりたい職業の第1位はユーチューバーでした。息子もまさにそうです。音楽を配信したり、ゲームを実況したり、楽しそうな仕事に見えるのでしょう。

 人気は子どもにとどまらず、池田エライザさんやフジテレビの久代萌美アナウンサーなど華やかな女性たちがユーチューバーと恋愛しているではないですか。ユーチューバーは大金を稼いでいるかもしれないけれど、それが続くとは到底思えません。だから、上昇志向が強いはずの女子アナが結婚を決意しているという報道には驚きました。なぜ、こんなにユーチューバーがモテるのでしょうか。

最新回は発売中の「週刊文春WOMAN 創刊2周年記念号」に掲載中

中野信子の回答

A ユーチューバーは新しい職業ですから、お母さんとしては心配で抵抗があるのもわかります。特に近年は迷惑系ユーチューバーの逮捕などあまり好ましくない話題が続きましたから、なんだか困った人たちというイメージが強いのかもしれません。

 しかし、これから先、AIの登場などによってこれまでの職業がどんどんなくなっていくといわれていますね。従来、どんな仕事にも合理性とコストパフォーマンスが求められてきたわけですが、そこはとっくにマシンやコンピュータが担うようになっている。人間は安定的に、コストを掛けずに職務を遂行できる能力で競うのではなく、違った部分を武器に戦っていける力が大事になってきているのではないでしょうか。

 何かというと、どちらかといえば合理性には欠け、コストも掛かる、美しさ、楽しさを生み、感じる力です。人間とは「美」のようなおよそ非合理なものを心地よく感じるようにできていて、これには広い意味での生存適応的な意味があるのです。