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憧れの大学に入学、でも「学内カースト」にドン引き。ひきこもっていい?――中野信子の人生相談

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2021/01/05

 みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えします。

中野信子さん ©文藝春秋

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Q 憧れの大学に入ったのにがっかり。コロナ禍を機にひきこもりになりそうです――20歳・大学2年生からの相談

 地方出身の大学生です。昨年、第一志望の大学に合格し、ワクワクして上京しました。ところが、がっかり。学校内には付属小・中・高・大とエスカレーターで上がってきた学生が最上位、中学から入学が二番目、高校から入学が三番目、大学から入学は最下位というヒエラルキーが形成されていて、私のような大学からの入学生は、あからさまに仲間外れにされることがあります。そんな空気が嫌でたまらないのですが、なるべく周りに話を合わせてきました。

 現在、コロナによってオンライン授業になり、ほとんどキャンパスに行くことがありません。それがとても心地よく、このまま同級生たちに会わずに卒業できればいいとさえ思います。でも、ひきこもりになりそうで、これではいけないと焦り始めました。

最新回は発売中の「週刊文春WOMAN 創刊2周年記念号」に掲載中

中野信子の回答

A 日本では戦後、貴族制度は消滅しましたが、今もなお「東京大学って下々の者が行くところでしょ」と無意識に思っていらっしゃるふしのある、貴族の系譜や富裕層の方々の御曹司・ご令嬢が集う学校もあるということを、しばしばお聞きすることがあります。

 大学内にヒエラルキーが形成されているとのことですが、あなたがたとえ小学校から入学していたとしても、貴族は貴族、下々は下々という階級社会が小学校にも存在していたはずです。上流の方々は悪気なく、それが仲間外れにしているのと同じことになるなどとは思いもよらずに、ただ自然に振る舞っているだけなのです。