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映画史に残る名台詞「ワックスかける、ワックスとる…」の『ベスト・キッド』30年後に胸アツの続編!

2020/12/27
 

 30年以上前、全国の小学生が「ワックスかける、ワックスとる……」と口にしたものだ。ご存じ、1980年代に大ヒットした映画『ベスト・キッド』の空手の師匠ミヤジ、否、ミヤギ氏の台詞である(この言い間違いも劇中で何度繰り返されたことか)。

 あれから30年余り。今、その続編ドラマが世界中で大旋風を巻き起こしている。ドラマのタイトルは『コブラ会』。そう、あの極悪カラテ道場の名である。続編の主人公は、かつてのコブラ会のエース、金髪のジョニー。彼は約30年前の空手大会で“もやしっ子”のダニエルに完敗。それ以来、どん底の負け犬人生を歩んでいた。そんな彼はコブラ会を再興し、人生をやり直そうと決意する。ジョニーを演じるのは映画版と同じくウィリアム・ザブカ。一方、愛しい彼女まで奪った宿敵・ダニエルは、地元で自動車販売チェーンの経営者として成功をおさめている。演じるのはこちらも映画版と同じくラルフ・マッチオだ。すっかり中年になった彼ら2人が、約30年の時を経て再び相まみえるのである。

 なんとも胸アツな本作は、元々YouTubeの定額制サービスで配信された。主演2人もハリウッドの第一線で活躍しているわけではない。昼メロのようなクサい展開と男同士のツンデレ劇、ベタな学園ラブコメディといった内容だ。80年代の映画版のような野暮ったさやB級感も漂う低予算のドラマである。

 しかし、見始めるとなぜかハマってしまう不思議な魅力にあふれている。昨今のドラマはどれも洗練されているが、このドラマだけまるで“時が止まっていた”かのような異彩を放っているのだ。

 評判を聞きつけたネットフリックスがシーズン1、2の配信権を買い、新シーズンの独占配信が決まった(シーズン3は1月8日配信開始)。主演2人は本作のプロデューサーにも名を連ねる。本作は彼らの“復活劇”でもあるのだ。

INFORMATION

『コブラ会』
https://www.netflix.com/jp/title/81002370

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