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連載シネマチャート

1930年代ハリウッド「映画黄金期」の名作の裏側に何があったのか 「Mank/マンク」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1940年、ハリウッド。オーソン・ウェルズは24歳という若さで映画製作の全権を与えられ、初監督作『市民ケーン』に着手する。脚本を依頼されたマンクことハーマン・J・マンキウィッツ(ゲイリー・オールドマン)は、交通事故で足を骨折し、アルコール依存症でもあったため、タイピストのリタ(リリー・コリンズ)と家政婦とともに、牧場の宿泊施設に軟禁される。60日後の締め切りに向けて、マンクは自身と交流のあった新聞王ハーストと、彼の愛人で女優のマリオン(アマンダ・セイフライド)をモデルに脚本を書き始める。

〈解説〉

『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー監督が、父ジャック・フィンチャーの遺稿を映画化。『市民ケーン』の脚本執筆の過程や、脚本家の視点で捉えた1930年代のハリウッドを、実話を元に描く。132分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★悪凝りの感じはあるが、30年代ハリウッドの荒々しい活気にわくわく。O・ウェルズ役やや不満、C・ダンスの存在感!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆映画狂を喜ばせる秘話の外套を羽織りつつ、痛烈な批評性を手放さない。主人公をヒーローに仕立てなかった脚本が老巧だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆『市民ケーン』やオーソン・ウェルズが嫌いでも、マンクの魅力とモノクロ映像の美しさは見逃せず。今に重なる印象も。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★最高に気の利いた二次創作。ウェルズの天才神話に隠れた「もうひとりの男」の反骨精神が周到な設計で現在に蘇生する。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆執拗に拘り抜いたデジタルモノクロ映像はフィンチャーの徹底的なフィルム愛の賜物。処理能力を鍛えて「今」を観る映画。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆

『Mank/マンク』(米)
Netflixにて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/81117189

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