昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

箱根駅伝2021、駒澤大学13年ぶりの優勝 アンカーで劇的大逆転

source : 提携メディア

genre : エンタメ, スポーツ

駒大の石川「やってやったぜ」 劇的逆転、常勝軍団が復活―箱根駅伝

10区、創価大の小野寺勇樹(左)を抜き、トップに躍り出る駒大の石川拓慎=3日、東京都中央区(代表撮影)

 最終10区にドラマが待っていた。2日間で200キロ超の長丁場も残り3キロ。駒大の石川は、走りだした時点で3分19秒も離れていた創価大の小野寺をついに射程に捉えた。

 「男だろ!」。大八木監督から名文句のエールが飛ぶ。石川は「よっしゃ」とスイッチを入れ、残り2.1キロ地点で抜くと、一気に置き去りにした。20年前に駒大が順大に抜かれて以来となる、アンカーでの劇的な逆転優勝。3年生の立役者は「やってやったぜ、と思った」。当日変更でメンバーを外れた神戸主将と強く抱き合った。

 復路は創価大と2分21秒差の3位でスタート。6区の花崎が区間トップで2位に浮上し、1分8秒差まで追い上げた。だが、その後は差を縮められない。9区で大差がつき、勝敗は決したかに思われた。大八木監督も「2番覚悟かな」と諦めかけたという。それでも、石川はぐんぐん詰め寄り、区間賞の力走を見せた。

 一体感を生んだのは4年生によるチーム改革だ。有望な選手が多い1年生の仕事を減らし、寮のルールを変えて風通しの良い環境を整えた。全日本大学駅伝はメンバー外の部員が食堂に集まり応援。6年ぶりの制覇に、近所から苦情が寄せられるほど歓喜で沸いた。神戸主将は「理想的なチームができた」と胸を張る。

 今回のメンバー中、4年生は3区で区間2位の小林だけ。往路と復路の優勝こそ逃したものの、2年生エースの田沢ら若い力が躍動し、13年ぶりの頂点に立った。来季は「三大駅伝を取りにいきたい」と大八木監督。平成に6度の優勝を誇る「常勝軍団」が、令和の時代に復活を遂げた。

この記事の写真(1枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー