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バラエティ出演も“逆効果”? なぜ石破茂は総理大臣になれないのか

 大晦日に最も“活躍”した政治家はこの人だった。自民党の石破茂元幹事長(63)だ。朝からフジテレビ系の生番組に出演。タレントのフワちゃんから「石破、ハート作ろう」と呼び捨てで、手と手でハートを作ることを強要された。夜は日本テレビ系の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」に審査委員長役として登場。「審査をするにあたっては、ひたすら厳正公平、国民の納得と共感、これが得られるようにひたすら真摯に努めて参ります」といつも通りの大まじめな口調で語って、ダウンタウンらを笑わせた。

「ガキ使」には10年ぶり2度目の出演 ©文藝春秋

 SNS上では「党内で居場所がなくなってついにお笑い界進出か」と揶揄する声が並んだが、実際、石破氏の「居場所」は永田町になくなりつつある。昨秋の総裁選で、菅義偉首相、岸田文雄前政調会長の後塵を拝して最下位に沈んだ。責任を取って石破氏は派閥会長を辞任。石破派の今後を巡ってはすったもんだを繰り広げた揚げ句、会長職は置かずに複数の世話人が派を取り仕切る「集団指導体制」という曖昧な結論となった。「負け戦と分かっているのに総裁選に出るべきではない」と石破氏に助言したベテラン・山本有二議員は「休会届」を出して距離を置くなど、ただでさえ小所帯(19人)の派閥の先行きは不透明だ。

 知名度と弁舌能力には定評があり、演説に呼ばれればどこへでも出向いていたが、コロナ禍では応援弁士の引き合いもない。年末恒例の地元・鳥取での支援者との懇親会も、今回はオンラインで行わざるを得なかったという。