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「裏切られて根に持っている」白石と弁護人の“攻防”

 昨年9月30日の初公判後、報道陣の取材に「証拠を見て、弁護士としては承諾があったと判断した。残念ながら(白石は)違う主張をする」と嘆いていた大森氏。以降、計24回、77日間に及んだ裁判では、白石と弁護人の“攻防”が重ねられていく。

「白石は被告人質問で弁護人の問いかけの多くを無視。『昼休みに会っている時は普通に話しているじゃないか』などと弁護人が苛立ちを見せると、『起訴内容を争わないということで選任したのに、急に争うと主張した。裏切られて根に持っている』と、突然不満を露わにする場面もあった。弁護人も相当手を焼いたと思います」(司法記者)

事件現場 ©文藝春秋

 結審後、弁護団は「弁護人が常に正しいという思い上がりはない。ただ、この事件で被告の言う通りにしかしない時、死刑で構いませんという弁論になってしまう」と苦しい胸中を明かしている。それでも白石は、最後まで死刑を受け入れる姿勢を崩さなかった。

 判決後、「淋しくなるから獄中結婚したい」と話しているという白石。これまで記者の面会はあっても、家族の面会は一度もなかった。だが、死刑確定後の面会者は弁護人や親族らに限られる。弁護人との溝が埋まらない中、死刑執行を待つ「首吊り士」と結婚する女性は現れるのか――。

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