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2021/02/19

 多くの企業はリモートワーク中、電子メールはもちろん、様々なビジネスチャットツールを活用してコミュニケーションを取っています。

 こうしたテキストベースのコミュニケーションにおいては、業務に関係のない内容やテキストに残しにくい(些末な、ないし圧迫的な)メッセージは抑制される傾向にあるため、対面の状況に比べて、対人距離を任意で設定しやすくなります。

 上司としては部下の顔が見えなくて不安になることもあるでしょうが、それはすなわち、部下が「上司の顔色」から自由になるということでもあったのです。

©iStock.com

 コロナ禍において半ば強制的に導入されたリモートワークは、期せずして、管理しすぎない「信頼ベース」の労務管理を実現する進化圧力となりました。

「信頼ベース」の労務管理は、働き手の「安心感」を醸成する効果を通じて、各働き手の労働生産性の向上と職場満足度の充実に確実に寄与します。

日本社会にこれから求められること

 これからの社会に必要なのは、自律的に考え行動できる人材、つまり自走できる人材です。企業側にはぜひともこれを機に、各働き手が潜在能力を十全に発揮できる「信頼ベース」の労務管理を目指し、労働環境の再デザインに踏み出すことをお勧めしたいと思います。

 まさに今こそが、日本をあげて「心を病まない社会づくり」に向かうことができる最高のチャンスなのです。

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