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連載シネマチャート

「韓国大統領暗殺事件」をノンフィクションから描く 「KCIA 南山(ナムサン)の部長たち」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

軍事クーデターで実権を握り、18年間に渡って独裁を強めてきた韓国の朴正熙(パクチョンヒ)大統領(イ・ソンミン)が、1979年10月26日に暗殺された。大統領直属の諜報機関である中央情報部(KCIA)部長のキム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が犯人だ。さかのぼること40日前、KCIAの元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が、亡命先のアメリカの下院議会聴聞会で、朴大統領の腐敗や不正について証言した。激怒した大統領から事態の収拾を命じられたキムは、ヨンガクに接触する。愛国心と大統領への忠誠心、そして野心の間で葛藤した末に、キムは大統領暗殺を決意する。

〈解説〉

朴正熙大統領暗殺事件の背景や関係者の心理を、日韓両国でベストセラーになったノンフィクションの原作を基に探る政治サスペンス。監督・脚本は『麻薬王』のウ・ミンホ。114分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆剛腕の朴政権下。KCIAの暗殺にまで至る憤懣、もう少し描写が欲しかった。朴大統領を演じた俳優に風格あり。注目。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆裏切りや寝返りに薬味を利かせてほしかったが、実録やくざ映画風の展開がスリリング。役者の強い体幹が緊迫感を生む。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆単純な軍の内乱ではない事件の経緯とラストのニュース映像、キム部長の声の切実さに震えた。イ・ビョンホンが素敵。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆スパイ映画の流儀を踏まえた白熱の実録系。憂国衷情を湛えるイ・ビョンホンの良さ。山場の長廻しなど演出の判断も光る。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆ル・カレ原作モノ映画を意識させるタッチ。クァク・ドウォンに星。このテーマで『パラサイト』に続き世界進出なるか?!

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『KCIA 南山(ナムサン)の部長たち』(韓)
1月22日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
http://klockworx-asia.com/kcia/

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