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2021/01/29

「克行氏は夫か、元夫か」

 長い判決文の中に、気になる一文があった。「克行は(略)、本件当時は被告人の配偶者であった」。『週刊文春』は昨年末、「河井案里が克行元法相に離婚調停を申し立てた!?」という見出しで夫婦の危機を報じたが、やはり離婚したのか――。

 閉廷後、記者団から「克行氏は夫か、元夫か」と問われた弁護人は「私は別れたとは聞いていない」と否定も肯定もしなかった。

河井克行被告 ©AFLO

 私の手元には2001年4月20日に広島市内のホテルで開かれた結婚式の写真がある。新郎は克行氏、新婦は27歳の案里氏。司会は新郎の盟友、吉川貴盛元農相だ。その吉川氏も河井夫妻の事件で家宅捜索された鶏卵業者の内部資料から闇献金が露見し議員辞職、収賄罪で起訴された。

 すでに永田町の関心事は、案里氏が議員辞職する時期に移っている。3月15日までに辞めれば、4月の補選は2つから3つに増える。自民党にとって、支持基盤が固い広島での補選は唯一、勝算が見込める。世耕弘成参院幹事長が判決後の会見で「保釈されているのに全く登院していない」と批判するなど、党内で辞職論が強まるのは、補選で一つでも勝ち、衆院選に向けて弾みをつけたいからだ。

 案里氏は〈私は権力闘争のおもちゃ〉と、筆者へのメールに書いてきたことがあるが、その心境は今も変わっていないのかもしれない。

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