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「中小企業」になることのメリット、デメリット

 そこで毎日が踏み切ったのが「減資」だった。減少分の資本金40億5000万円を「剰余金」に振り替えることで、「30億円超と見られる繰越損失」(民間信用調査会社)を会計上は一掃できる。さらに「中小企業」となることで、税務上のメリットも少なくない。

「中小企業には『欠損金の繰越・繰戻還付』『投資促進税制』など様々な優遇措置がある。例えば『固定資産税の特例措置』では一定の条件を満たす機械装置等を新たに導入した場合、固定資産税が3年間にわたり半額に減免されます」(メガバンク関係者)

 しかし、中小企業化はメリットばかりではない。

「株式会社としての信用力が低下する。資本金が減れば、新たに大きな損失が発生した場合、穴埋めも難しくなります」(同前)

©文藝春秋

 15年に経営不振に陥ったシャープが、1200億円の資本金を1億円に減資しようとしたことがある。だが、毎日(19年9月25日付朝刊)も報じたように、最終的に〈「大企業の課税逃れ」との批判を浴び資本金5億円への減資に変更〉せざるを得なかった。それほど、1億円への減資は“禁じ手”なのだ。

 毎日新聞社長室の回答。

「累積損失の一掃は考えておりませんし、債務者区分の格下げの可能性を伝えられた事実はありません。税法上、様々な優遇措置については、当社がお答えする内容ではありません」

 経営は火の車だが、新聞協会賞を最多受賞してきた“毎日ジャーナリズム”の火を絶やしてはならない。

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