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連載シネマチャート

貧困を乗り越えて名門校から法律事務所へ…恋に落ちた矢先の過酷な試練 「どん底作家の人生に幸あれ!」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ヴィクトリア朝時代のイギリス。デイヴィッド(デヴ・パテル)は、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては空想に耽る、想像力豊かな少年だった。母の再婚相手により、ロンドンの瓶詰め工場に売り飛ばされるが、劣悪な労働環境と貧困に耐え、逞しい青年に成長する。母の死をきっかけに工場から脱走し、唯一の肉親である伯母(ティルダ・スウィントン)の家に辿り着く。裕福な伯母の支援で名門校に進学し、法律事務所に働き口を得て、所長の娘と恋に落ちる。順風満帆な生活を手に入れた彼に、再び過酷な試練が襲いかかる。

〈解説〉

『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督が、チャールズ・ディケンズの半自伝的小説「デイヴィッド・コパフィールド」を実写化。波乱万丈の人生を物語に綴り奇跡を起こす主人公を描く。120分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆階級社会を超特急で駆けあがる。話は面白く、キャスティングも豪華だが、主役の風貌に疑問。B・ウィショーが愉快。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆「文豪」の先入観を剥ぎ取り、ディケンズに絡みついている混沌を煮出した映画だ。多民族起用のキャスティングにも納得。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆舞台劇のような演出とキャストに戸惑う。困難はパワーを生み出し展開には活気が溢れるようだが、果たして笑えるか?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆長い原作を早口で縮めたノリ。ドタバタ喜劇の狂騒は好みが分かれるか。多様性を踏まえたディケンズの現代的な再解釈。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ディケンズの世界をカラフルで知性と不条理を愉しむギリアムタッチに仕上げた新機軸。だが、ディテールが散漫気味。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation

『どん底作家の人生に幸あれ!』(英、米)
TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国順次公開中
https://gaga.ne.jp/donzokosakka/

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