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歴代大統領は46人中41人が「ブルックス ブラザーズ」のスーツ…バイデンが「ラルフ ローレン」を着て“伝統を破った”理由

2021/02/12

「トランプ前大統領がもたらした損害を取り消す」

 1月28日にそう語ったバイデン大統領(78)。医療保険の加入要件緩和など1週間で30以上と史上最多のペースで大統領令に署名し、前政権からの政策の転換を進めている。

 その姿勢は、1月20日の大統領就任式のファッションにも現れていた。

「歴代大統領は46人のうち41人がアメリカ最古の紳士服ブランド『ブルックス ブラザーズ』を着用。トランプ前大統領でさえ2017年の就任式で同社のコートの下に、イタリアの高級ブランド『ブリオーニ』のスーツを着た」(現地記者)

 ところが、バイデンはこれまでの“伝統”を破り、アメリカを代表するブランド「ラルフ ローレン」で全身をコーディネート。米国産で濃紺のカスタムメイドのスーツにコート、白のシャツにライトブルーのネクタイ姿という装いで登場し、誠実さをアピールした。

2つボタンのスーツは米国産 ©共同通信社

「バイデンはもともとラルフローレンが好きで、コロナのワクチンを接種する際も2回ともロゴ入りシャツを着ていたほど。最近はジル夫人も愛用しています。五輪公式ユニフォームを何度も手掛け、あらゆる層から愛される無党派のブランドです」(同前)

 創業者でデザイナーのラルフ・ローレンはアメリカンドリームの象徴でもある。

「ニューヨークでユダヤ系移民の家庭の末っ子として生まれた彼は、高校を卒業後、ブルックス ブラザーズの販売員に。その後、ネクタイメーカーのデザイナーとなり、幅が広いカラフルなタイプを売り出して成功。1968年にポロ ラルフ ローレンを設立し、映画『アニー・ホール』の衣装を手掛けて大ヒットしたのです」(国際部デスク)