「絶句したし、あってはならない発言だ」
東京五輪・パラリンピック組織委会長だった森喜朗氏の女性蔑視発言に対し、当初は態度を留保していた小池百合子都知事だったが、世界的に非難の声が高まると見るや、こう断罪した。その後、IOCのバッハ会長らを交えた「4者会談」を欠席することで、森氏に完全に引導を渡して見せた。
いわくつきの人物が都知事選の舞台裏に?
まさに「小池劇場」の新作公演を見ているかのようだった。小池氏はこれまでも、「豊洲新市場問題」や「都民ファーストの会」創設など、華麗な演技で大衆の心を掴んできた。
その最たるものが、彼女が自民党議員の職を捨てて挑んだ2016年の初の都知事選だ。党都連とも決別し、都議会の体制を批判することで「百合子フィーバー」を巻き起こした彼女は、圧勝して史上初の女性都知事となった。
この小池劇場「第一幕」の舞台裏に、今なにかと話題のいわくつきの人物がいたことはあまり知られていない。
その人物とは、実業家でラッパーとしては「日本人アーティスト初の配信シングルでのビルボードチャート1位を獲得した」TOMORO氏だ。自身のSNSアカウントでは、安倍昭恵氏や加藤紗里氏をはじめ、各界著名人との交友関係についても綴っていたTOMORO氏だが、一方では「黒い一面」が取り沙汰されたこともある。
最近では、持続化給付金の不正受給に関わったとして、1月下旬に警視庁に逮捕されたことが一部メディアに報じられたばかりだ。また、2018年1月には、飲食店を経営する知人男性に因縁をつけて脅すなどしたとして、恐喝未遂と強要の疑いで警視庁に逮捕されている(後に不起訴処分)。
そんなTOMORO氏が、小池氏の都知事選をバックアップしていたというのだ。