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連載シネマチャート

職場のロッカーで見つけた大金の入りのバッグが人生を変えていく… 「藁にもすがる獣たち」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

国際客船ターミナルの入国管理局で働くテヨン(チョン・ウソン)は、恋人ヨンヒ(チョン・ドヨン)が失踪し、彼女の莫大な借金を背負わされた。金融業者のドゥマン(チョン・マンシク)に追い込まれ、危険な儲け話に飛びつく。ジュンマン(ペ・ソンウ)は、両親から継いだ飲食店の経営に失敗し、サウナのアルバイトで生計を立てている。職場のロッカーに、大金が入った忘れ物のバッグを発見し、人生が一変する。多額の借金と夫のDVに苦しむミラン(シン・ヒョンビン)。不法滞在者のジンテ(チョン・ガラム)は、ミランと暮らすことを夢見て暴走し……。

〈解説〉

曽根圭介による同名の犯罪小説を実写化。港湾都市を舞台に、大金をめぐり人々の欲望が絡み合うクライム・サスペンス。監督・脚本のキム・ヨンフンの長編デビュー作。109分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆タイトル通りのガツガツ感。金に振り回される人生の断片を数珠つなぎで。いささか辟易しながらも、面白く観せられた。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆E・レナードの小説を連想させる図太い犯罪映画だが、泥沼の描写がややくどい。脂身を残せる端折り方もあったはずだ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆時間の構成が効果的。何も起きないようで蟻地獄の恐怖に引きずり込まれる。至福の塊に思えるヴィトンのバッグが怖い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆一攫千金に飛びつく連中の食物連鎖に似たパワーゲーム。人生を変える為の欲望の激突は犯罪サスペンスの王道の醍醐味。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆日本の原作を礎にポン・ジュノ、コーエン兄弟、タランティーノの旨味を刻み込んだプルコギ感。デビュー作にして俊英。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『藁にもすがる獣たち』(韓)
シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開中
http://klockworx-asia.com/warasuga/

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