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月378時間の残業で陳謝……西村コロナ相のパワハラ疑惑「俺の言ったとおりになってない!」

秘書官も相次ぎ交代

「大変申し訳なく思っている」。3月5日深夜の記者会見で、西村康稔経済再生相が陳謝した。西村氏のもとで新型コロナに関する政策立案などを担う内閣官房の対策推進室(コロナ室)で1月、「過労死ライン」の月80時間をはるかに超える約378時間の残業をした職員がいたことを受けてのもの。

 西村氏の“パワハラ体質”は以前から問題となっていた。秘書官が相次いで交代していたことを報じた「週刊文春」(2月18日号)の記事を再公開する。日付、年齢、肩書きは当時のまま。

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 コロナ対策などを担う西村康稔経済再生相(58)の事務取扱秘書官が体調を崩し、2月8日付けで交代した。「週刊文春」の取材に、内閣府関係者は「苛烈な労働環境とパワハラによるストレスが原因だった」と証言。緊急事態宣言下で、国会論戦の最中でもある時期に、大臣秘書官が交代するのは異例で、その原因が改めて注目されそうだ。

 西村氏には、財務省、経産省、厚労省、内閣府から4名の事務取扱秘書官がついているが、今回交代となったのは、財務省から西村氏のもとについていた40代のA氏。20年以上のキャリアを誇る優秀な官僚で、1年以上にわたって西村氏に仕えていたという。

モニターを使って連日会見 ©共同通信社

 厚労省関係者が内情を明かす。

「実はA氏だけではありません。内閣府から来ていたB秘書官も、過労で体調を崩して昨夏に交代、直後に入院してしまった。もう1人、厚労省から来ていたC秘書官も、樽見英樹厚労次官が西村大臣に交代を打診し、昨夏に交代しました。厚労省にC氏に最適のポストがあるのでそちらに異動させたいと樽見氏が述べると、西村大臣は『できれば長く続けてほしいが。代えるなら、次はどんなのが来るんだ』と不満げな様子だったそうです」

 内閣官房のコロナ感染症対策推進室関係者が激務とパワハラの詳細を語る。

「西村大臣が昨年3月にコロナ担当になって以降、ゴールデンウィークも一切休みなしで、150連勤だった秘書官もいた。正月も当然のように元日から出勤で、この1年間、秘書官の完全な休みは数日しかなかった」