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ニセ警官として逮捕され…

 京都から1000キロ離れた青森県弘前市。サコダが青森県警に逮捕されたのは、2016年2月のことだ。

「警察官の制服を着て、車の屋根に赤色灯を載せた偽パトカーで交通違反を取り締まるふりをしながら、計10人から反則金や違反金として16万4000円を巻き上げていた。取り締まったのは100人近くに及び、始末書を書かされたり、手錠をかけられたりした被害者も。懲役1年の有罪判決が下っています」(司法担当記者)

 その後、上京したサコダは「七夕弘明」を名乗り、複数の会社に勤務する。冒頭の履歴書は、応募の際に提出していたものだ。

 2018年秋には老人ホームなどを運営するA社に就職。同社幹部によれば、「京大卒の若者として採用し、備品の発注を扱う仕事をしていた」という。

履歴書には華麗な学歴が

今度は“闇医療”に手を染める

 だが2019年10月、A社を退職。ラーメン屋のアルバイトなどを経て、昨年夏頃からサコダは“闇医療”に手を染めるのである。

「京大卒の医師」を名乗り、飲み屋やSNSを通じて知り合った男女にビタミン剤などを点滴投与したり、知人の皮膚にできた良性腫瘍の粉瘤を摘出したりしていたサコダ。使用した薬剤は近所の薬局で白衣を着てIDカードを首から下げ、医師として入手していた。

「家宅捜索では偽造したFBI捜査官や防衛省職員の身分証データも見つかっている」(前出・捜査関係者)

 その一方、サコダは“七夕会”なるグループを作り、再び京大に接近する。