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「自殺したい」19歳女性に46歳無職男性が「手伝います」……「第2の白石」が増える理由

 自殺願望を持っていた少女(19)を殺害しようとしたとして、警視庁捜査一課は3月6日、嘱託殺人未遂容疑で、東京都内の無職、須藤昭雄容疑者(46=同じ少女への加害目的誘拐罪で起訴)を再逮捕した。この一報に、誰の頭にもあの事件がよぎったに違いない。

写真はイメージ ©iStock

「1月下旬、ツイッターで『自殺したい』と投稿した少女に、須藤が『手伝います』と返信したことが事件の始まりです。須藤は1月31日に足立区内の路上に少女を呼び出して、車に連れ込んだ。その後、睡眠薬を飲ませ、練炭を焚いた上で絞殺しようとしました。ところがそのタイミングで少女は無事目を覚まし、『帰りたい』などと抵抗。2月2日朝、交番に駆け込んだことで、警察もすぐに把握することができました。須藤は『自分も死ぬつもりだった』と供述していますが、どこまで本気か疑問です。ただ、事件の経緯からして、座間事件を彷彿とさせ、一時は緊張も走りました」(警視庁担当記者)

再逮捕された須藤容疑者(ANN NEWSより)

 座間市で2017年に9人の男女が犠牲になった連続殺人。白石隆浩死刑囚はツイッターで自殺願望の女性を募り、次々に殺害していった。事件の発覚は9人目の犠牲者が出てから。それ以前の8人の失踪に、当局は連続殺人の臭いを嗅ぎ取ることはできなかった。

「幸いにも、今回の少女は1人目の被害者だったようで、事件が広がる兆しはありません。ただ、彼女の生への渇望がなければ、須藤が犯行を重ね、更なる被害者が生まれた可能性もありました」(捜査関係者)