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連載シネマチャート

視点を変えて見えた「ベトナム戦争」…浮かび上がったアメリカの闇 「ザ・ファイブ・ブラッズ」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

アフリカ系アメリカ人のベトナム帰還兵、ポール(デルロイ・リンドー)、オーティス(クラーク・ピータース)、エディ(ノーム・ルイス)、メルヴィン(イザイア・ウィットロック・Jr)が、ほぼ半世紀ぶりにサイゴンで再会する。目的は、戦地で銃弾に倒れたノーマン隊長(チャドウィック・ボーズマン)の遺骨の回収と、戦争中のどさくさで手に入れた、大量の金塊を探し出すことだった。PTSDに苦しむポールを心配した息子のデヴィッドも加わり、5人は灼熱のジャングルへと向かう。旅が進むにつれ、蓄積する疲労や、蘇る戦争の記憶、金塊を巡る疑心暗鬼により、彼らは仲違いしてしまう。金塊を狙う敵も出現し、事態は混乱を極めていき……。

〈解説〉

『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー監督による戦争ドラマ。回想シーンと記録映像を交えて、黒人の視点からベトナム戦争とアメリカにおける人種問題を批判する。155分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆宝探しの知恵とサスペンスを期待したが、監督の意図はやっぱり人種問題か? 現在と過去の往還もややこしいが、オマケ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆『黄金』を彷彿させる設定だが、S・リー作品らしく欲望と悔恨の物語に人種問題が絡まる。握力が強く、娯楽性も高い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆埋蔵金と仲間の遺骨捜索で意気が揚がる老兵たち。それだけに当時の戦場の記憶は老いた彼らの深い傷をリアルに抉る。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆歴史への批評を娯楽的に昇華する監督の横綱相撲。M・ゲイらニューソウルの選曲や記録素材のモンタージュもお手の物。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★社会へ信管抜くスパイク・リー印の手榴弾。モータウンとチャドウィック扮する兵士という映画的BlackStudyはBLMに帰結。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『ザ・ファイブ・ブラッズ』(米)
Netflixにて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/81045635

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