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『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』への改編は降格ではなく「凱旋」

2021/03/12

source : 提携メディア

genre : エンタメ

『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』への改編は降格ではなく「凱旋」

 

ニッポン放送で毎週金曜日に放送されている『三四郎のオールナイトニッポン』(以下、三四郎ANN)が4月から『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』になることが発表された。それに伴い、『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』が『霜降り明星のオールナイトニッポン』になり、1部を担当することとなった。2部→1部→2部の流れは、2015年のアルコ&ピース以来2度目の異例。同じ曜日のパーソナリティが枠を交代するというのは史上初のことだという。

三四郎のオールナイトニッポン5周年プレミアムブック ゲラへー!/扶桑社

これを「降格」と捉える人間もいるが、私はそうは思わない。ANNだろうがANN0だろうが、三四郎のラジオはおそらくいい意味で「何も変わらない」。いやむしろパワーアップするのではないかとさえ思う。

小宮浩信が「1部のプレッシャーからの解放、と考えてもよろしい。我々は深い時間が似合う」と言っているように降格などでなく、これはむしろ「凱旋」。一線で活躍したメジャーリーガーがより成長し、日本のプロ野球チームで活躍するように、三四郎もまた1部で得たものを2部でさらに爆発させてくれるに違いない。

オールナイトニッポン内の番組になんらかの変更がある場合、2部→1部になるか、1部→番組終了になるのが通常だが、そんな常識は三四郎には当てはまらない。そうまでしてニッポン放送が三四郎を手放さない理由、三四郎ANNの魅力とはなんなのか、紐解いていきたい。

失われた青春そのもの

三四郎ANN(ANN0)は、聴いたあとに何も残らない砂のようなラジオだ。オリジナルの虫だの、m-flo loves 小宮だの、どっちが編集長だ副編集長だの、カツカレー食べただのカツ丼食べただの、上弦の参はアディダスだの、どっからニャンちゅうでどっから江頭だの、ベンジョンカンシュンだのホンザヘンヘンホヘンだの、同じワード、同じ話題で何十分も平気で引っ張ることはザラ。回によっては震え上がるほどに中身がないこともある。