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自分が「繊細さん」と気づいてから繊細ぶりに拍車が…俳優・要潤の“辛すぎる”悩みとは

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?――中野信子の人生相談

2021/03/22

 みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えします。

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Q 自分が繊細さんだとわかって気が楽になるどころか、繊細ぶりに拍車がかかっています――俳優・要潤・40歳からの相談

 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく、騒音に悩まされやすい、すぐにびっくりする、ミスをしたりモノを忘れたりしないようにいつも気をつける、などなど「繊細さん」チェックリストにことごとく当てはまります。

 自分がHSPだとわかった時点で多くの人は気が楽になったといいますが、そういう人の気が知れません。

要潤さん

 私はむしろ環境にも音にも敏感であることに拍車がかかってしまいました。少しも気が休まらないので辛いです。

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余計に細かなことが気になるように

 自分はHSPなんだなと思ってから、例えば外出の際にイヤホンをしていると、車が近づいても気がつかないのではないか、ほかの人の邪魔になっていたらどうしようとか、余計に細かなことが気になるようになりました。

中野 ラベリング・エフェクトという現象があります。「あなたはこういう人ですね」と言われると、そのとおりに振る舞わないといけない気がしてしまう。「要さん、記憶力がいいですね」と言われると、セリフを忘れてはいけないと思うようになる。

 そのとおりです。「NG出しませんね」と言われると、それがものすごくプレッシャーになります。

週刊文春WOMAN vol.9 (2021年 春号)

中野 対処法としては、ラベルを貼られるようなことを言われた時に、「いや、そうでもないです」とラベルをすぐ上書きするようにする。「そう言われると、僕、失敗しちゃうんですよ」と返すのもいいですね。それから、HSPではあっても、それを自分の気持ち次第で変えられないこともありません。

 扁桃体が普通の人より強く働くということですが、それは先天性のものではないんですか。