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連載シネマチャート

現代のノマドとして生きる主人公の旅を描く 「ノマドランド」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

大手会社の石膏採掘とその加工工場で栄えたネバダ州の町、エンパイア。不況により町そのものが消滅し、仕事と住居を同時に失った60代のファーン(フランシス・マクドーマンド)は、亡き夫の思い出を乗せたキャンピングカーで、町を出る。車上生活をしながら、生活費を稼ぐために、Amazon配送センターや国立公園のスタッフなど、季節労働の現場を渡り歩き、ノマド(遊牧民)として生きる人たちとの出会いと別れ、再会を繰り返す。

〈解説〉

ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション『ノマド 漂流する高齢労働者たち』を、『ザ・ライダー』のクロエ・ジャオが脚色、監督、編集。ベネチア国際映画祭金獅子賞、ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞などを受賞。現代のノマドとして生きる主人公の旅を描く。実在のノマドたちも多数出演。108分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★贔屓女優F・マクドーマンドの深く胸打つ演技。今まであまり描かれてなかった季節労働者の世界。ディープなアメリカ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★孤独だが自由な人々の後ろ姿が印象的。きびしい荒野とこまやかな思いが結び目を作る瞬間、虚構と現実の境界が溶ける。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆借金させてくれる親族がいて寄り添うことを望む男友達がいる。煩わしい絆から解放され、独居高齢者の理想の姿か?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★まさに「今」の過酷の縮図。『怒りの葡萄』と『森の生活』を同時に延長。西部劇の形式に現代論を接ぎ木した傑出のドラマ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★「米国流れ者」。現代の西部開拓あるいは街の喪失の詩。最果ての道や地平線は大陸的感性が刻まれた者ならではの視点。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『ノマドランド』(米)
3月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html

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