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うららかな空気あふれる近藤亜樹絵画展 今年はギャラリーでお花見を

アート・ジャーナル

2021/03/28
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 こんなに明るくまばゆい絵って、この世にあるのだっけ?

 つい、そんなつぶやきが漏れてしまう。

 会場がうららかな空気に充ちていて、春の訪れを体感させてくれる展覧会がこちら。

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©Aki Kondo, courtesy of ShugoArts

 東京六本木のギャラリー、シュウゴアーツでの近藤亜樹「ここにあるしあわせ」展だ。

塗るほどに画面が明るくなっていく

 近藤亜樹は、2010年代初頭からたゆまず創作を続けるアーティスト。絵に描くのは身近なものばかりなのに、それが神話に触れたようなスケール感を観る側に与える。

©Aki Kondo, courtesy of ShugoArts

 2019~2020年にかけて描かれた今展出品作もそう。パンケーキにリンゴ、コップやオモチャ。母子の肖像、そしていろんな種類の花。

 どれも日常で当たり前に見かけるものが、一つひとつ驚くほどの存在感を放つ。そのものがそこにあると確認できただけで、これほど満たされた気分になる不思議。展名の通り「ここにあるしあわせ」が、まさに眼前に現れている。