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連載シネマチャート

シングルマザーの宇宙飛行士は娘を抱えて宇宙を目指すことに… 「約束の宇宙(そら)」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ドイツの欧州宇宙機関で訓練中のフランス人宇宙飛行士サラ(エヴァ・グリーン)に、1年間の国際宇宙ステーション滞在が命じられた。「プロキシマ」と名付けられたミッションの目的は、人類初の火星探索への最終準備だ。夢を叶える大チャンスに喜ぶ一方で、シングルマザーのサラは、学習障害を持つ7歳の娘ステラ(ゼリー・ブーラン・レメル)が心配でならない。別れた夫に娘を預け、ロシアの訓練施設に移動したサラは、搭乗メンバーのアメリカ人マイク(マット・ディロン)とロシア人アントン(アレクセイ・ファティーフ)から邪魔者扱いされる。男性優位社会、過酷な訓練、娘の不在などが原因で、サラは心身のバランスを崩していく。

〈解説〉

欧州宇宙機関の全面協力の下で、女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描く。坂本龍一が音楽を担当。監督・脚本は『ラスト・ボディガード』のアリス・ウィンクール。107分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆『2001年宇宙の旅』のような話を期待してしまったが、母娘の情愛ドラマだった。訓練や宇宙船内部の様子、見応えあり。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆男性優位で、隔離された宇宙飛行士の世界はよくまとめられている。ただ、葛藤の焦点を家族に置いたのがやや弱かった。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆エンドロールの映像で物語をリアルに反芻できる。仕事と子育てに奔走するシングルマザーの真っすぐさは可憐で強烈。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆「SFではない」視座で宇宙飛行士の女性を描く新鮮さ。ただしドラマ自体は定型的な主題で埋まってしまった感もあり。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆母性と宇宙。なるほど唸らせる組み方。母になる事と自由を追う女を美しく体現する主演女優。少しK・ビグローを想起。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Carole BETHUEL ©DHARAMSALA & DARIUS FILMS

『約束の宇宙(そら)』(仏)
TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開中
http://yakusokunosora.com/

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