「職権を発動します!」
そう宣言した裁判官が自ら現場検証を行うという異色の法廷ドラマ「イチケイのカラス」(フジテレビ系)。竹野内豊(50)が主演として11年ぶりに帰還した月9は、初回視聴率が13.9%と好スタートを切った。
「裁判の用語は難しいね」と苦笑い
「竹野内さんは『視聴率はよくないかも』と消極的でしたが、数字が良くて『すごいですね!』と大喜びしたそうです」(フジ関係者)
フジの月曜9時といえば「ロングバケーション」(1996年)や「ビーチボーイズ」(97年)など竹野内が人気俳優となるスプリングボードとなったドラマ枠。月9の主演は2010年の「流れ星」以来だ。
今回、竹野内が演じるのは刑事裁判官。「イチケイ」こと東京地方裁判所第3支部第1刑事部を舞台に、東大法学部出身の堅物エリート裁判官役の黒木華(31)、上司役の小日向文世(67)など、実力派が脇を固めている。
撮影は昨年11月から約5カ月間行われ、すでにクランクアップ。裁判用語が飛び交う法廷シーンには出演者も手を焼いたという。
「竹野内さんは台本を読んで『勉強になりました』と話す一方で、黒木さんに『裁判の用語は難しいね』と苦笑いしていた。法廷のシーンで、竹野内さんが『異議を棄却します』という短いセリフを『いぎょうを……』と言い間違えて何度もNG。法廷内は大爆笑でした。セリフ覚えが苦手なんです(笑)」(現場スタッフ)
現場でも悩みに悩んでいた
冤罪を生まないために“悩みまくる”裁判官に扮した竹野内。「人が人を裁くことがいかに難しいのか、視聴者の方と一緒に考えられる作品にしたい」と強くこだわっていた。
「竹野内さんも現場で悩みに悩んでいました。自分の演技に自信がなかなか持てないから、撮影が押してしまうんです」(前出・現場スタッフ)