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日本経済のためにはペットボトルよりアルミ缶を買ったほうがいいワケ

では欧州はどうなのかというと、風が強いというヨーロッパ大陸の特徴があります。ゴルフの全英オープンを見ると風がびゅんびゅん吹いていることがわかるように、特にイギリスは風資源に関しては有利な国です。実際にそれを利用してグレートブリテン島の東側、遠浅の海上に広大な面積の風力発電所を建設しています。

わたしたちは生活を変えていく必要がある

このように意欲的な温室効果ガス削減目標を掲げている国々と比較して、実は日本は砂漠も海上風力も資源としては乏しいというハンディキャップがあります。そのハンディを踏まえたうえで今回、菅総理が46%削減をぶち上げたという事実が、この先、日本企業にとって大きな影響を与えると考えられるのです。

それでも地球温暖化を止め持続的な成長を続けるために世界各国の企業が削減目標に取り組むことは必須です。実際に効力がある施策を選びながら、電球はLED電球に取り替え、プラスチックのストローを紙製のストローに替え、プラスチック製のショッピングバッグは有料化する。ペットボトルもアルミ缶も水平リサイクルを追求して、1個から2~3個が生まれるように頑張っていく。コストは上がりますが、それでも持続的な明日をめざしてわたしたちは生活を変えていく必要があるのです。

つまり今回の良品計画のアルミ缶への変更計画は、このように全体像を見ていくと、私たちの未来計画でもあることがわかるという話だったのです。

鈴木 貴博(すずき・たかひろ)
経営コンサルタント
1962年生まれ、愛知県出身。東京大卒。ボストン コンサルティング グループなどを経て、2003年に百年コンサルティングを創業。著書に『日本経済 予言の書 2020年代、不安な未来の読み解き方』など。

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