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二軍から抜け出せない巨人・小林誠司 「みんなのMVP」でトップ争いの残酷

「打てる捕手」の価値が高まる一方の近年、「守りの捕手」の生きる道は狭まりつつある。典型的な守備型の巨人・小林誠司捕手(31)は、二軍暮らしの泥沼から抜け出せない状況だ。

 今季、キャンプでは主力や外国人と同じ調整が認められる「S班」でのスタートだった小林。3月26日の開幕一軍メンバーに名を連ねたが、早くも4月7日に二軍行きを通告される。

「元木大介ヘッドコーチは『打撃の方でもっと上がってこないと、スタメンで使えない』と話していた。ただ、一軍では試合後半に守備固めで起用されてばかりで、与えられたのは1打席、送りバントだけ。打撃を披露する場面はなかったので、チーム内では同情する声もあった」(スポーツ紙記者)

再び一軍での勇姿は見られるか ©共同通信社

 ここから奮起して見返したいところだが、二軍でも13試合で32打数1安打の打率3分1厘(5月8日現在)と散々な成績。二軍関係者は溜め息をつく。

「昨年の6月、左手首への死球で尺骨を骨折したのが全ての始まりです。骨折後からスイングが波打つようになり、打球が前に飛ばず、飛んでもせいぜい内野フライ。キャンプ時から原辰徳監督、元木ヘッドが熱心に指導していたが、今はもうサジを投げている状態です」

 現在の一軍捕手争いは、クリーンナップも打てる大城卓三(28)が一番手で、守備固めとして経験豊富な炭谷銀仁朗(33)が控える。