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愛知県知事リコール運動 団体事務局長の田中孝博容疑者、署名代筆認める

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genre : ニュース, 社会, 政治

署名代筆、依頼認める 逮捕前の取材に田中容疑者―愛知・不正署名

記者会見でリコール団体事務局の収支報告について説明する田中孝博容疑者=3月30日、名古屋市

 愛知県の大村秀章知事への解職請求(リコール)運動をめぐり、署名を偽造した疑いで逮捕されたリコール団体事務局長の田中孝博容疑者(59)。当初は関与を全面的に否定していたが、逮捕前の取材に「違法性はないと認識していた」としながらも、署名代筆を依頼したことは認めていた。

 関係者によると、佐賀市内にアルバイトが集められ、署名を代筆したとされる。バイト募集を請け負った広告関連会社社長が「事務局長から人を集めてほしいと頼まれた」と周囲に打ち明けるなど、田中容疑者の関与を指摘する声が出ていた。

 問題発覚後の今年2月、田中容疑者は名古屋市で記者会見し、「佐賀のことを含め何もしていない」などと署名代筆への関与を否定した。

 しかし、県警は同月、市区町村選挙管理委員会を家宅捜索し強制捜査に着手。リコール団体の幹部だった元市議の男性が田中容疑者の指示で不正署名に指印したことも明らかになり、田中容疑者は「お答えできない」と口を濁すようになった。

 田中容疑者は今月初旬、取材に応じ、署名集めを手伝うよう広告関連会社の社長に依頼した際、書き写すことを提案されたと説明。「最終的には本人に確認を取って、押印してもらえば合法的にできる」と社長に言われたとした上で、代筆は依頼したが違法性の認識はなかったと強調した。

 ただ、同社は田中容疑者がサインした発注書を受け取ったとするのに対し、同容疑者は「口頭で依頼した。発注書は書いていない」と否定するなど、両者の主張は食い違っている。

 県警は、複数の関係者から任意で事情聴取しており、大量の署名が偽造された経緯について実態解明を急ぐ。

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