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連載シネマチャート

わだかまりを抱えた三兄妹は、ある日入り江に漂着した子供たちを発見した… 「海辺の家族たち」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

パリに暮らす人気女優のアンジェル(アリアンヌ・アスカリッド)は、父が突然倒れたため、20年ぶりにマルセイユ近郊の海辺の町に帰郷する。父から小さなレストランを継いだ上の兄のアルマン(ジェラール・メイラン)と、リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフ(ジャン=ピエール・ダルッサン)が彼女を迎え入れる。意識はあるがコミュニケーションが取れない父の世話や、思い出の詰まった家をどうするかなど、山積する問題に、家族が空中分解しかけてしまう。ある日、兄妹は入り江に漂着した、3人の難民の子供たちを発見する。

〈解説〉

『キリマンジャロの雪』の名匠ロベール・ゲディギャン監督・脚本作。寂れた海辺の町を舞台に、わだかまりを抱えた三兄妹が、未来へ踏み出す姿を描く。107分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆凄い高架橋がある海辺の町。観光気分で楽しんだが、話は予定調和で演劇臭も漂う。やっぱりJ・P・ダルッサンがシブい!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆悔恨と屈折の織り込まれたホームドラマを狙ったのだろうが、密度が低く、緩慢さが気になる。社会問題の接ぎ木も強引。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆倒れた老父の元に集まる兄妹の、老いて精彩がない姿がリアル。その彼らが結末には生き生きと。少女の眼差しがいい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆南仏の風光明媚は目に優しいが、全てにおいて既視感強し。中産階級の欧州人から見た世界の混沌にも特有の甘さが漂う。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆マルセイユ近郊エスタックの鄙びた漁村の時間。チェーホフの家族像を思わせる海辺の家族と世界全体に繋がる構図の妙。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© AGAT FILMS & CIE - France 3 CINEMA - 2016

『海辺の家族たち』(仏)
キノシネマほか全国順次公開中
https://movie.kinocinema.jp/works/lavilla/

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