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マイメロ、キキ&ララ、ポムポムプリン……《創業60年》サンリオはなぜ「センスいい」を捨てて「カワイイ」路線を選んだのか

マイメロ、キキ&ララ、ポムポムプリン……《創業60年》サンリオはなぜ「センスいい」を捨てて「カワイイ」路線を選んだのか

アート・ジャーナル

2021/06/06

 日本の「カワイイ」文化が世界的人気を博すようになって久しい。「Kawaii」という言葉は、どこでも通ずる共通語として定着している。

 その代表格といえば「ハローキティ」。株式会社サンリオが発信する愛らしいキャラクターだ。キティちゃんをあしらった文具などのグッズは、世界中の子どもたちに愛用されている。

 

 2020年にサンリオが創業60周年を迎えたことを記念して、企業としてのあゆみやキャラクターを一挙紹介する展覧会が企画された。名古屋・松坂屋美術館で開催中の「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」。

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誰の気持ちもやさしくする「カワイイ」を目指す

 マイメロディ、キキ&ララ、ポムポムプリンにシナモロール……。ファンシーギフトメーカー・サンリオが生んだおなじみのキャラクターは、キティちゃん以外にも山のようにある。これまでに商品化した総数は、じつに450を超えるという。

 

 サンリオのキャラクターは、「カワイイ」路線から一切ブレることがない。創業時に掲げられた方針がきちんと守り継がれているのだ。