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連載シネマチャート

熟年離婚に直面した夫婦とその息子…それぞれに踏み出す一歩 「幸せの答え合わせ」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

イギリス南部、海辺の町シーフォード。結婚29周年を迎えようとしているグレース(アネット・ベニング)は、独立した一人息子のジェイミー(ジョシュ・オコナー)が数カ月ぶりに帰郷した週末に、夫のエドワード(ビル・ナイ)から突然離婚を言い渡される。「好きな人がいる」という爆弾発言を残し、エドワードが最低限の荷物を片手に家を出ていくと、グレースは怒りと絶望に支配されてふさぎ込む。現実を受け止めようとしない母を心配し、週末ごとに帰郷するようになったジェイミーは、両者の言い分に耳を傾けるうちに、家族だけでなく自分自身とも向き合うようになる。

〈解説〉

熟年離婚に直面した夫婦とその息子が、それぞれの人生に踏み出す姿を描くヒューマンドラマ。『グラディエーター』などの脚本家ウィリアム・ニコルソンが、実体験をもとに書いた脚本を自ら監督した。100分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆勝気妻を演じたA・ベニングも好演だが、おとなしい夫を演じたB・ナイが絶妙。ほぼ喜劇(犬の名に笑う)。大自然が救い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆厄介な話に向き合った脚本だが、登場人物が自分の気持にこだわりすぎていて閉口した。ドローン映像の挿入は安直だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆説教好きな妻。お茶を淹れる寡黙な夫。両親を見守る辛抱強い息子。一緒にいても一緒じゃない現実に妙に励まされる。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆無自覚にモラハラを繰り出すのが妻の側という物語は案外珍しいかも。絆よりも個としての健全を見つめた家族の肖像。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆熟年夫婦の離婚と息子と海辺の崖の風景との相性の奇妙さ。英国南部の海岸のシーフォードの入江が別の意味での主役。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© Immersiverse Limited 2018

『幸せの答え合わせ』(米)
6月4日(金)よりキノシネマほか全国順次公開
https://movie.kinocinema.jp/works/hopegap/

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