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長澤まさみ34歳が明かしていた「10年仕事を続けて疲れた20代」、東出昌大とは「男女の関係に踏み込めない」

2021/06/06

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, テレビ・ラジオ, 映画

 6月3日に34歳の誕生日を迎えた、俳優の長澤まさみ。現在、出世作であり16年ぶりの続編『ドラゴン桜』に出演中、7月にはヒロインを務めた中国の大ヒット・シリーズ『唐人街探案』の第3弾『唐人街探偵 東京MISSION』が公開予定、さらに庵野秀明が企画・脚本を手掛ける『シン・ウルトラマン』(公開日未定)、木村拓哉と共演した『マスカレード・ホテル』(19)の続編『マスカレード・ナイト』(21)、来年にはシリーズ第3弾『コンフィデンスマンJP 英雄編』も控える。

長澤まさみ ©getty

 今年でデビュー20周年、第一線を走り続けてきた長澤にも仕事へのモチベーションが落ちていた時期があったという。清楚で可憐なヒロインからコメディエンヌへ、座長として活躍する現在に至るなかで、いかにして彼女は“壁”を打ち破ってきたのだろうか。

デビューのきっかけは、小6の「東宝シンデレラ」

 デビューのきっかけは、小6の時に幼馴染みの母親と自身の母に強く勧められた「東宝シンデレラ」の第5回オーディション。ピンとこないままに受けてみるが、見事グランプリに輝く。

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『クロスファイア』(00)の超能力少女役でデビューし、『なごり雪』(02)、『阿修羅のごとく』(03)、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(03)などでの助演が続くなか、『ロボコン』(03)で初主演を果たす。演じたのは、やりたいことが見出せない高専生徒の葉沢里美。まだ演技というものが把握できなかった長澤だが、古厩智之監督から「犬になれ」「つくった演技をするな」と指導され、「セリフがあまりないので、その分、表情とか動作に比重があって。私、もともと体が動かないんです。だから犬のように喜怒哀楽を」と、感情を身体で表現する自然体の演技を意識したという(※1)(※2)。

©getty

 翌2004年。『世界の中心で、愛をさけぶ』で、白血病に冒されるヒロインの広瀬亜紀に扮する。行定勲監督から「素の自分」じゃなくて、「他人」になってくれと言われた彼女は、自然体の演技を意識した『ロボコン』とは真逆の“演じる”ことに重きを置く。そして自分なりに亜紀というキャラクターの行動や思考を考え、自身と同期させていくうちに「朝から晩まで、『亜紀ならこんな時どう思うんだろう』って、役のことばっかり考えていたら、だんだんほんとに亜紀になっていって。あの、自分が消えていく感じは新鮮でしたね」と、もうひとつの演技の境地に至ったことを語っている(※1)。