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天安門事件から32年 香港では追悼集会の会場を封鎖、民主派団体副主席を逮捕

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genre : ニュース, 国際, 社会, 政治

香港、厳戒体制で集会阻止 民主派逮捕、周辺に追悼の市民

 【香港時事】中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から32年となった4日、新型コロナウイルスを名目に香港での追悼集会を禁じた警察当局は、異例の厳戒体制で封じ込めを行った。当局は例年会場となる香港島のビクトリア公園を封鎖し、報道によると各地で計7000人の警官を配備。公園での集会は初めて完全な中止に追い込まれたものの、周辺には多くの市民が追悼のため集まった。

3日、香港の路上で天安門事件の犠牲者を追悼する芸術家(EPA時事)

 香港警察は4日午前、インターネット上で無許可集会を宣伝した疑いで、民主派団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」(支連会)副主席の鄒幸※(杉の木ヘンを丹に)氏を逮捕。断固たる取り締まり姿勢を示し、ビクトリア公園の封鎖区域への侵入を「犯罪と見なす」と警告した。

4日、香港当局が天安門事件の追悼集会を阻止するため封鎖した香港島のビクトリア公園

 4日夜、公園周辺の繁華街に黒い服を着て集まった市民は、追悼の意を示すためスマートフォンのライトをともし、ゆっくりと行進した。友人と来たという20代の会社員女性は「警察の取り締まりは怖いけど、正しい行動を取ることを諦めたくない」と話した。別の男性(41)は「政府は市民の声を恐れている。集会の禁止は自由への抑圧だ」と怒りを表した。

天安門事件の追悼のためビクトリア公園周辺に集まった香港市民=4日夜、香港

 中国本土では許されない天安門事件犠牲者への追悼集会は、長く香港の一国二制度と言論の自由を象徴してきた。支連会は事件翌年の1990年から毎年6月4日に集会を開き続け、当局が昨年初めて開催を禁じた際にも1万人超の市民が集まった。

 香港国家安全維持法(国安法)施行後、初めて6月4日を迎えた今年も不許可となり、支連会は集会実施を断念。ただ、民主派支持者の間で「各自のやり方での追悼」を自宅などで行うよう呼び掛けられ、前日の3日夜に公園でろうそくをささげる市民もいた。

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