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「こんな裸だった」と言いふらし…私が“女性から女性への性加害”について声を上げる理由

下着姿の写真を知人男性に見せられたことも

2021/06/08
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カウンセリングを受けることで、症状が楽になる可能性

 私がこの記事を書いているのは、自分の体験が、誰かにとっての気付きになればいいと思ったからだ。性的被害によってトラウマを抱えている場合、心理的ケアやカウンセリングを受けることで、症状が楽になる可能性がある。

 男女共同参画局のホームページでは、性犯罪・性暴力被害者が相談することができる全国の「ワンストップ支援センター」が掲載されている。メンタルクリニックや産婦人科、カウンセリングを受けることができる機関と連携しているので、ぜひ活用してほしい。

 私自身、今、心療内科で月に一度カウンセリングを受けている。私が通院しているところでは1回あたり2000円で、1時間カウンセリングを受けることができるが、値段は病院によってばらつきがあるため、近くの心療内科・精神科に問い合わせてみると詳しい金額を教えてもらえると思う。

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 病院以外でも、カウンセリングを受けることができる場所は存在する。例えば心理学系の大学院では、一般向けにカウンセリングルームを開設している場合がある。こちらも大学によって異なるが、心理士の資格を持った教授や院生が治療を行なっていて、私が調べる限り、金額はだいたい4000〜5000円くらいが相場だった。

 おそらく先述した「ワンストップ支援センター」に相談すれば連携している機関を紹介してもらえると思うが、もしも自分で通院しやすい場所を探す場合は、少しでも参考になれば嬉しい。

「同性同士なら許される」行為など、基本的にないのだと思う。そもそも、自分が同性だと思っている相手の性自認が、身体の性別と一致しているかどうかすらわからない。想像力とは、知ることだと思う。知識がなければ、何かに対して想像力をはたらかせることはできない。この記事を通して、性的加害について考え、想像する人が少しでも増えることを願っている。

「こんな裸だった」と言いふらし…私が“女性から女性への性加害”について声を上げる理由

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