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コカインは日本人の興味の外と見られていたが……

 それまで日本人の興味の外と見られていたコカインだが、所持や譲渡など国内での検挙事例が急激に増え始めたのだ。

 警察庁の統計によれば、コカインの検挙件数が底を打ったのが、現行犯逮捕が禁じられた13年で97件。その後は増加傾向に転じ、18年には400件を突破。昨年も412件と高止まりしたままだ。

 警察庁はコカインの簡易鑑定の改善に取り組み始め、警視庁でもようやく、今月から新試薬による簡易鑑定キットを六本木などの一部地域に限定して導入。現行犯逮捕を解禁したところ、早速の逮捕劇となった。

 捜査関係者が打ち明ける。

「コカインに限定していえば、東京五輪の1年延期はプラスだったかもしれない。現行犯逮捕ができなければ、コカインのような粉末を所持している外国人を見つけても、本鑑定を待つ間に帰国されてしまう。海外ではコカインが日本とは桁違いに蔓延しており、海外観光客が急増して簡易キットも使えないとなったらどんな事態になっていたか……」

 簡易鑑定の結果は科学捜査研究所の本鑑定に回された。偽陽性が出ないと確認されれば、秋以降、“新兵器”を都内全域に広げる方向だ。

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