昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

安楽死を決意した母と、残される家族の最後の週末 「ブラックバード 家族が家族であるうちに」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ある週末、医師のポール(サム・ニール)とその妻リリー(スーザン・サランドン)が暮らす海辺の瀟洒な邸宅に、長女のジェニファー(ケイト・ウィンスレット)とその夫と息子、次女のアンナ(ミア・ワシコウスカ)とパートナー、そしてリリーの親友リズ(リンゼイ・ダンカン)が集う。ある理由で安楽死することを決意したリリーが、家族と最後の時間を過ごすために招待したのだ。リリーの決意に対してそれぞれに複雑な思いを抱えながら週末を過ごすうちに、互いへの不満や本音が噴出し始める。そしてリズに対するある疑念から、ジェニファーは母の決意を覆そうと試みる。

〈解説〉

デンマーク映画『サイレント・ハート』を、同作の脚本家がアメリカ映画用に脚色。『ノッティングヒルの恋人』で知られるロジャー・ミッシェルが監督した。安楽死を決意した母と、残される家族の最後の週末を描くヒューマンドラマ。97分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆人を騒がすことなく消えるのが理想なので共感はしづらいが、女優たち、それぞれの出演作品が思い出され、しみじみ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆きれいごとの配列や、煩わしいエゴの点描が、どれも振付されたダンスに見える。破綻のない着地に気をまわしすぎたか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★☆☆☆女優たちの演技力の賜物か、死に方を肯定させる問答を家族愛とする物語が強烈に不気味。孫のラップだけが救いだった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆市井の風景における「最後の晩餐」。サムライ的とも言える母の精神性を核に、異様な緊張と解放、荘厳な詩情をもたらす。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆2人のオスカー女優を中心に目眩く過剰な演劇ワークショップ? 海辺の家に集まる家族はインテリア雑誌の様に冷たい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2019 BLACK BIRD PRODUCTIONS, INC ALL RIGHTS RESERVED

『ブラックバード 家族が家族であるうちに』(米、英)
6月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
https://blackbird.ayapro.ne.jp/

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー