昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

『川沿いのホテル』ホン・サンス監督の描く人生の“見つめ直し” 「逃げた女」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ソウルで花屋を営むガミ(キム・ミニ)は、結婚して5年になる夫の出張中に、郊外に暮らす年上の友人たちを訪問する。ヨンスン先輩は離婚後に購入した一軒家で、女友達と穏やかな共同生活を送っている。ピラティス講師のスヨン先輩は、気楽な独身生活を謳歌中だ。ミニシアターが併設されたカフェでは、過去に色恋沙汰で揉めた旧友ウジンと偶然再会。ぎこちない空気が流れる。ガミは行く先々で、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を繰り返すが、彼女の心の中で何かが変わり始めていた。

〈解説〉

『川沿いのホテル』に続くホン・サンス監督・脚本作。様々な女性の生き方に触れ、自分の人生を見つめ直す主人公を描く。第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞。77分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆77分という短さで、たんたんとした話ながら、風や雨やヒロインの揺れ動く胸のうちなどリアルに感じさせ、後味よし。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆またかと思いつつ、やはり眼を離せない。平穏の陰の不穏の、さらにもうひとつ奥にある翳りまでも、内視鏡が捉えている。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆台詞は毎度お馴染みのつまらなさだが、街並みや人の佇まいは悪くない。ホン・サンス作品のファンには物足りないか。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★呆然とする軽みと凄さ。「反復と差異」だけで人生の深い機微に触れ、現代映画の尖鋭に立つ。ホン・サンス流儀の極点か。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆ホン・サンスに浸る。日常の会話や動きに潜む謎と答えの仕掛け。映画館で海を見る主人公に自己を投影、猫に癒される。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2019 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

『逃げた女』(韓)
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開中
https://nigetaonna-movie.com/

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー