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「安倍先生との信頼関係は崩れていません」

「記事は誤解に基づいているんです。LGBTには政調会長時代から取り組んでいて『宗旨変え』ではありません。保守だからこそ多様性を認めるべきだと思う。今も人権擁護法案に反対です。立ち入り調査など強い措置をとれる人権擁護法案と、LGBT法案は全く違う。差別は許されないという文言はあくまで立法趣旨で、法律の効果としては変わらない」

 産経の記事の影響は大きかったという。

「私の後援会は産経を読んでいる人が多いので『やめる』と言ってきた人がすごくいました。また、党の政策審議会で慎重派の人が記事のコピーを配った」(同前)

 自民党内の反対が根強く、5月28日に法案は提出が見送りとなった。

 記事を書いた阿比留氏は安倍氏と近しい記者で、周囲にこう嘆いているという。

「コロナ禍などで大変な中で、党内を二分する議論に固執する稲田さんは大局観がない。反対派の懸念に正面から向き合わず、調整能力にも欠ける。安倍さんは稲田さんを総理候補として見込んで防衛相にしたが、全く違う方向にいった」

産経の阿比留氏

 産経新聞に稲田氏の批判について見解を尋ねると、「当該ツイッターについては関知しておりません」。

 保守派との溝が深まる稲田氏。安倍氏との今の関係について聞くと、

「昨日も1時間話しました。その前の部会の時も1時間話し、電話でも話しています。安倍先生も慎重な考え方で、心配してアドバイスをされることはある。この問題については考え方が違うかもしれないけど、信頼関係は崩れていません」

 稲田氏は、産経新聞に反論を続けていくという。

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