昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : ニュース, 社会

「A子はおかしい」「A子更生プロジェクト」

 この頃から、河本氏のA子さんに対する態度は目に見えて歪なものになっていった。

「彼は私の価値観を否定するようになっていきました。私は以前、大学に通いながら学費や生活費を稼ぐために1年間キャバクラで働いていたことがあります。睡眠時間3時間で大学の課題をこなしながら一生懸命稼いでいたんです。そのお給料で初めて買ったシャネルのカバンは宝物です。

 でも河本さんからは『A子の世界はおかしい』『そんなの努力じゃない』と事あるごとに叱責されました。当時の友人たちについても『感覚がおかしい人たちだからもう関わらないで』と関係を切るように言われた。私の友人に会った時も『A子はちゃんとしてないから、俺が更生させる。A子更生プロジェクト』などと言って、からかわれることもありました」

 河本氏は、A子さんの家族を引き合いに出して叱責することもあったという。

河本氏とA子さんのLINEのやりとり

「少し言い合いになると、私の家族に対して『A子さんの家庭はおかしい、こんなんも教えてもらえないんだ』と馬鹿にされました。母はキャバクラで働いていたことを認めてくれていたので、気に入らなかったんだと思います」

 A子さんにとっては辛い日々が続いた。そんななか、河本氏との関係が終わりに向かったのは、2021年1月20日のことだった。この日は些細な喧嘩から、A子さんは「もう無理」と家を飛び出そうとした。しかし河本氏は無理矢理A子さんの腕を引っ張り、ベッドに投げ倒したのだ。

河本氏がA子さんに馬乗りになり、緊急SOS

「腕を持って無理矢理ベッドまで引きずられ、投げ倒されました。布団を被せられ、河本さんがその上から馬乗りになったんです。彼は怒鳴りながら頭を押さえつけてきました。この後どんなことをされるのかと思うと本当に怖くて、iPhoneで緊急SOSをしたんです。すぐに警察に繋がりましたが、河本さんに察知され『お前切れよ!』と言われ、電話を切られてしまいました」

 しかし、A子さんの番号が警察に通知され、A子さんの携帯には何度か警察から着信があった。それにも対応できずにいると、警察はA子さんが以前に同居していた、元交際相手のCさんのマンションを訪問。Cさんから、A子さんの現住所を聞いた警察が、河本氏の自宅へと駆けつけた。

「30分後くらいにインターホンが鳴って、これで助かると思いました。でも河本さんに『出るな』と言われてしまって……」